編集後記


2002年05月27日(月)

半影月食

5月26日は半影月食でした。わすれてた。ま、写真でわかる程度で、目で見てもよくわからない現象なのでいいですが、忘れてる、というのが悔しいです。当然「新着情報」でも告知できなかったし。

金環日食(6月11日)

日食と月食は起きる条件が似ているので、日食が起きる前後は月食も起きやすい傾向にあります。んで、6月11日は太平洋で金環日食です。日本じゃ部分日食になります。観察するときは、くれぐれも太陽を直接見つめないように。目を痛めます。

一般に知られている、太陽を見る方法なるものとして、下敷きや黒く感光させたカメラフィルムを通すなんてやり方が知られていますが、実はいずれも危険です(特にカラーのカメラフィルムはだめ)。

カメラ店や天文関係の専門店で打って売っている「日食グラス」か、望遠鏡を使って投影法で見る(直接見るのは絶対危険)のが安全です。安全な観察の方法はこちら

それ以前に、これ、平日の早朝なんだよな。

仮の冠を取って本物の冠を装着。これでやっとまともに食べられそう。まだちょっと慣れが必要だけどわりと具合はいいかも。

Mars Odyssey、火星に水の氷の存在を示すデータをとらえる。

星の好きな人のための新着情報 5月28日より。「水の氷」なんて冗長な言い方ですが、「二酸化炭素の氷(ドライアイス)」なんてものもあるから油断がならないのです。

メタンの氷というのもあったか。

ということで、ちょっと早めに

5月28日分を追加したのですが、6月号が5月に出たりもするからいいでしょう。27日中に追加があれば「その2」などと付けず、そのまま追加します。ん、なんか久しぶりに「編集後記」っぽい:)

太陽を減光するのに使えるもの

太陽を減光するのに良いものについては、どうやら「星ナビ」の今月号に載ってるようです。で、私の知ってることが結構間違ってたりするので、いろいろ修正しなければ。

ということで、某MLで聞いたもので追加訂正したリストです。

なお、いずれも眼視で見るためのものです。

物品 OK・・・使って良い
NG・・・使ってはいけない
?・・・不明
日食グラス OK(推奨)
モノクロネガフィルムを真っ黒に感光させたもの OK
カラーフィルムを真っ黒に感光させたもの NG
ポジフィルムを真っ黒に感光させたもの NG
NDフィルター NG
セルロイドやプラスチックの下敷き NG
CD
ロウソクの煤を塗ったガラス

カメラフィルムは現像済みであること。

NDフィルタは眼視でも使っている人案外いるんじゃないでしょうか。実は私も使ったことがある(大汗)。赤外線通すみたいです。

煤を塗ったガラスも、本に載っている方法としてはポピュラーですね。

CDは以前に一度試して却下した覚えがあるんですが。

「フロッピーディスクも使える」というのも、過去に聞いた事もありますが、これはだめです。ほとんど減光されません。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

いまいち [昔の日食で「CDを透かして日食が見れる」というのを やってました。実際見ましたけどあれも本当は危ない のかな? #っ..]

(ふ) [うーん、どうなんでそ>CD]

ホシマル [ロウソクの煤もNGのはずです。均一でないうえに、赤外線を通しますから。NDフイルターも理由は同じですね。「赤外線」で..]


2003年05月27日(火)

USERS

何でもISASでなければNASDAと思ってしまうのはいかんですね。リンク先にもしっかり「USERSを運用している無人宇宙実験システム研究開発機構」って書いてあるやん。

今回は元記事も訂正してみました。何をどう間違えたのかわからなくなるので、どうかと思ったんだけど、いきなり元記事を見られた場合、元のままでは、間違い、ということがわからんかな、と思った(HTMLのDELとINS、またはSを使うという手もあるが)。なんとなく追記までしてみました。

指摘をいただいた方はNEDOの方のようです。いろんな人に読まれているので、もう少しちゃんとせねばと思う今日この頃です。


2004年05月27日(木)

選択と集中

仕事でかかわる、あるWebサイト、ちょっとそこにそれは詰め込みすぎだろ、と思う部分が。

だいたい何でもかんでも盛り込みたがるのはよくないです。

金星太陽面通過の日

休みを取りました。見た目には地味な現象だけど、130年ぶりだし。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ふくだ [私も休みを取っちゃいました>6月8日]

(ふ) [うん、130年ぶりなのに仕事してられんよね。]


2005年05月27日(金)

ホームスターが大反響とのこと

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メガスターニュース(5月26日)より。開発元の発表なので多少割り引いた方がいいかもしれませんが、mixiの関連コミュニティでも話題になっていたり、Amazonなどでは予約段階で売り切れていたりするようです*1。ある会では「そんなに売れるわけがない」と冷ややかな声が聞かれたのですが、どかんと売れてくれるといいですね。。

*1 これも割り引いて見たほうがいい?

今日は日本海海戦からちょうど100年

という日でした。

ずっと昔、中学の英語の先生が、授業そっちのけで「天気明朗なれども波高し」の電文を黒板に書いて長々と解説していたのを思い出します。

今日は6件

はじめは3件だけだったのですが、更新したと思ったらまた追加、で、ずるずると編集を続けてしまいました。


2006年05月27日(土) 飛鳥へ。。。。

(注意)この日の日記は、IEでは、拡大画像を表示した後で戻ってくると、文字が消えるなどするようです。画像を表示するときは「新しいウインドウで開く」にしてみてください。

飛鳥資料館

飛鳥資料館 キトラ古墳から剥がされた白虎の特別展示にやってきました。
9:50に近鉄橿原神宮前に到着。その時点で75分待ちとの情報です。そして奈良交通の臨時バスで10:20に現地に到着すると、90分待ちにのびています。すごい人気だ。指定された時間に優先的に見学できる整理券も配られているのですが、着いた時点では14:00からの見学分の整理券とのことで、そのまま並んで待つことにしました。

白虎と対面

飛鳥資料館その2 なお、館内は撮影禁止なので、写真はありません。悪しからず。
アナウンスされたよりはるかに早く対面できました。展示物もいろいろあるので、並んでいる間も苦になりません。後ろにいた古代史マニア風のオジさんがうっとおしかったけれども。 移動しながらの見学を、と繰り返しアナウンスされていましたが、みなさん立ち止まってはじっくりと眺められています。まあ、そうですよね。私も後続の人に気を使いながらじっくりと。
でもこういうの感想って苦手なんです。一見すると陶器に描かれたような質感に思えました。これまで写真などで見たのとはやっぱり迫力というかなんというか、違いますね。一本一本の線が生き生きしている、というのかな。
やはり小さいです。後で、同じ部屋にあった石室の実物大模型で、パンフレットを当てて確かめてみましたが、たとえば朱雀はA4サイズの紙からややはみ出す程度です。天文図もA3いっぱいぐらい。
(写真は出た後。この時点で45分待ち。以後、だいたいこれくらいの待ち時間で推移していたみたい)

水落遺跡

白虎を見た後の予定は全然考えてなかったのですが、これだけではもったいない。心配した天気も、どうやら雨になることはなさそうです。晴れれば夕方からの別の予定があったのですが、それを果たせるほどの好天でもない。
レンタサイクルを借りてもよかったのですが、徒歩でまわることにし、水落遺跡と甘樫丘へ向かうことにしました。特に水落遺跡は外せません(笑)。

水落遺跡全景 水落遺跡は甘樫丘のすぐふもとにあります(写真背景の木立が甘樫丘)。人がいるのでだいたい広さがわかるかと。家一件ぐらいの広さです。
漏刻の位置 漏刻があった位置。木枠は水路の位置かな。

甘樫丘

甘樫丘を東から望む 蘇我蝦夷・入鹿親子の邸宅が建てられたとされる丘です。行ってみて気がついたのですが、甘樫丘は飛鳥寺や板蓋宮などのあるこの地域の西に壁のように存在しています。
甘樫丘から飛鳥寺を見下ろす 登ってみると、ほんとに見晴らしがいいです。写真中央は飛鳥寺。なるほど何もかも見通せる。

伝飛鳥板蓋宮跡

伝飛鳥板蓋宮跡 甘樫丘から降りて道標を見ると、板蓋宮跡まで0.6kmとあります。行ってみました。
板蓋宮から飛鳥寺へ向かって北へ歩きました。甘樫丘が常に西に広がっています。蘇我親子がここに邸宅を建てたわけがわかったような気がします。甘樫丘と東の山とに挟まれた飛鳥地域はそんなに広くはなく、この丘がまるごと城砦化されると、威圧感は半端ではないでしょう。

酒船石遺跡・亀形石造物

亀形石造物 板蓋宮跡と飛鳥寺の間にあります。まずは平成12年に発見された亀形石造物です。入場料300円。
亀形石造物の拡大 「亀形」というのは「亀みたいな形」ではなく、本当に亀を象っています。
酒船石 亀形石造物は酒船石のある丘のすぐふもとで発見されました。ということで酒船石です。
酒船石 人がいるのでだいたい大きさがわかりますね。
竹やぶの中に、どんと置かれていました。実はこの丘自体が、少なくとも頂上付近は人工的に築かれたものだそうで、その石組みなどが発見されています。

飛鳥寺と入鹿の首塚

飛鳥寺 飛鳥寺です。創建時はもっと大きかったらしい。飛鳥大仏が拝観できるのですが、見ずに境内を素通りしました。
入鹿の首塚 入鹿の首塚です。飛鳥寺の、創建時の西門のすぐ外側にあります。まず手を合わせてから写真を撮らせてもらいました。
背景は甘樫丘です。入鹿暗殺時、中大兄皇子たちは、飛鳥寺西門に陣を構えて、甘樫丘の蘇我蝦夷と対峙したとのこと。この距離です。当時の緊迫感が感じられます。

石舞台古墳

石舞台古墳 さて、どうやって帰ろうかと思案していると、飛鳥駅行きのバスがありました。途中、石舞台古墳を通ります。それならば寄らない手はない、と、飛び乗りました。
石舞台古墳はさすがに観光地化されています。公園としてきれいに整備されていて、駐車場も広い。人も多い。拝観料(お寺みたいです)250円。
よく写真で見る側には若者の団体がいて記念写真を撮っていたので、反対に回って写真を撮りました。周囲を広い堀で囲まれています。

玄室から入り口を見る 玄室は、写真やテレビで見るたび、いつか天井の石が落ちてくるんじゃないかとひやひやしたものです。
入ってみると天井はやっぱり隙間だらけです。が、落ちてきそうな感じはありません。安心(?)しました。

先の若者の団体、その一部が古墳の周りでボール遊びをして、放送で注意されるなど顰蹙をかっていました。だいたい、こんなところに来るのにボールを持ち歩くなんて、ファッションなのかな。邪魔でしかないと思うんですが。
私服だったけれども、どうも修学旅行か遠足のようです。なぜ注意しない>引率者。

高松塚古墳

再びバスに乗り、飛鳥駅へ。途中、あの、壁画が危機にさらされている高松塚古墳を通りますが、いくら危機に瀕しているからといって生の壁画が見られるわけじゃなし、以前来たことがあるので素通りしました。
ところが、駅に着くと電車が出てしまいました。次の電車まで間があるので、結局高松塚に歩いて引き返しました(つまりその程度の距離)。

高松塚古墳 で、現状です。工事現場ですね。見に来たアベックが「こんなの古墳じゃない」。。。同感。
自転車で現れた2人連れが「中に入れるわけじゃないんだ」。あ、知らなかったんだ。昔からそうです。
壁画の複製がすぐ側の施設で見られますが、入らずに駅へ向かいました。
飛鳥駅からあべの橋行きの急行に乗り、帰途につきました。

車が直った。

実は先週の星見の帰途に鹿をはねてしまい、前部を損傷したのですが、飛鳥をまわっている間に、修理完了の連絡をもらいました。

そこで帰り道に立ち寄り、車を引き取りました。

車は直せば済むけれども、はねた鹿も、そのまま道路を飛び出していったけれども、ただでは済んでいないはず。心が痛むことです。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

ふくだ [学生時代にあの辺を自転車で巡ったことがありますが、あちこち様子が変わっているのに驚きました。あ、水落遺跡はもちろん外..]


2007年05月27日(日)

DKIM対応

昨日書いたように、メールサーバをDKIMに対応させました。あわせてyahoo.co.jpのDomainKeysも検証できるようにしました。以後、署名のないFrom: *@yahoo.co.jpのメールはすべて読まずに破棄します(ウソ。当面はsmapフォルダ直行ですが問答無用で破棄はしません)。

Postfixのページの「Postfix before-queue Milter support」と、「や.まや」さんの 「Sendmail/Postfix で DKIM」を参考にしました。はまったのは別のPCから送信したメールに署名がつかなかったこと、というより、署名をつけるべきメールの判断をどうさせるのかわからなかった。受信メールの検証よりも自分の出すメールにDKIMの署名をつけるのが一番の目的なので、これができなければ意味がない。LANのネットワークアドレスを記述したファイルを -i オプションで指定すれば解決しました。

それから -o オプション。署名生成時に無視するヘッダを指定するのですが、man dkim-filterでは、複数のヘッダを指定するときはコロン「:」で区切れと読めました。しかし、カンマ「,」が正しいようです。

「ひので」全観測データ公開

「はやぶさ」のイトカワ観測データに続いて、「ひので」の観測データも公開されました。こちらはこれからどんどん蓄積されます。

研究者向けですが、報道では一般の人も楽しめるとのこと。だれかいじってくれる人が出てくると面白いかも。

関連で最新画像のページも公開されています。


2009年05月27日(水)

栗本薫さん逝去

「グイン・サーガ」はどうなる!、と、読んでもいないのに叫んでみる*1

謹んでお悔やみ申し上げます。

*1 昔10冊ぐらいは持ってたような気がします。


2010年05月27日(木)

明石市立天文科学館、29日にリニューアルオープン

です。

私は朝一どころか朝ゼロぐらいで行く予定です(謎)

「ジャコビニ彗星の日」(松任谷由実)

昨年8月、国際天文学連合は、流星群の命名についてルールを定め、64個の確定流星群の公式な名称を発表しました(星の情報.jp:国際天文学連合、64の確定流星群と公式名称を決定(2009/08/11))。

それをうけて、日本では、つい昨日、流星群の和名の命名ルールと、確定流星群の公式な和名が決定されました。

その結果、「ジャコビニ流星群(Giacobinids)」については「10月りゅう座流星群(October Capricornids)」となりました。

確定流星群の中でも比較的よく知られた流星群はほとんどが名前を変えていません。

流星群の和名一覧(極大の日付順)

ということで、脳内BGM(My Favorite Heartware)も、今後使われなくなるかもしれない「ジャコビニ流星群」を偲んで「ジャコビニ彗星の日」(松任谷由実)です。この曲、もう何年も前に『「ジャコビニ彗星の日」にはしないんですか』と聞かれ、以来タブーにしていた曲です。ひねくれ者だ。


2014年05月27日(火)

水星を探す

水星が見やすくなっています。5月25日に東方最大離角を迎え、前後数日は日没時の高度が6年ぶりに20度を越えるとのこと。

そんなわけで、このところ時々、会社の帰りに水星を探すため、西が大きく開けた川べりに行っています。

時間帯は日没30分から1時間のころ。空には星が瞬き始めていますが、まだ西の地平線は明るく、水星はその薄明のただなか、ちょうど木星とカペラ、水星が作る鈍角二等辺三角形の鈍角の頂点にあります。

まず見えたのは木星。これが今日の一番星。でも位置的には火星の方が先に見えていたのかもしれません。

だんだんカペラも見えてきて、三角形の底辺がはっきりとしてきました。水星はなかなかあらわれません。

現場は、そんなに多くはないけれどもそれなりに車がよく通る場所。注意しながら眺めていると、やがて夜の空が広がり、水星らしき天体がようやく見えました。水星を肉眼で見つけたのはたぶん生涯2度目。貴重な体験でした。

もうしばらくの間、水星は見えてるかな。


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