クルーズ中はいつも早起きです。でもなかなか日の出は拝めそうにありません。
今日は朝からどんよりと曇り空。本土をすっぽりと覆う雲の中に入ったようです。
前方に、ぽつんと岩が見えてきました。
孀婦岩(そうふいわ)です*1。
伊豆諸島の最南端に位置する無人島。高さ100m、東西84m、南北56m。なんと活火山です。海底火山の山頂に突き出た孤立突岩で、南西の海底に火口があります。(気象庁より)
大洋のど真ん中に忽然と岩の柱がそびえたつ様は不思議です。もっとも、先に書いたように、この海の下には海底火山があるわけで、周囲の水深は数百メートル程度。数千メートルの深海からアスパラガスみたいににょっきりと伸びているわけではありません。
後で、2日目に「父島の地質」を講義された先山先生が、火山の火道の中で溶岩が固まり、山自身は浸食されて無くなって火道部分だけ残ったのではないかと推測されていました。なるほどそんな気もします。
*1 「孀婦」とは「未亡人」のこと
午前中は島めぐりです。孀婦岩から北上すること一時間。鳥島に到着します。
「鳥島」という島はいくつかあるようです。特に日本最南端の沖ノ鳥島や南鳥島と混同する人がいました。ややこしいことに昨日立ち寄った小笠原諸島にも鳥島があるようです。いま目の前に見えているのは伊豆諸島の鳥島です。
アホウドリの生息地として知られていますが、一時絶滅寸前までいき、現在は保護の成果もあって150つがいほどが確認されているとのこと(Wikipediaより)。
島の中央はカルデラ状になっているようです。なんとこのカルデラ、1902年にできたとのこと。この時の噴火では島民125人全員が犠牲に。その後も噴火や群発する地震で撤退を余儀なくされることがあり、1965年、気象観測所が閉鎖され、以後無人島になっています。(気象庁より)
公開初日に私の荷物に忍び込んでいたブラック星博士は、しばらく姿が見えません。
シゴセンジャーも一緒です。ほしともの子供たちが何か企んでいるようです。
昨日の夜、サロンにいると、子供たちが飛んできました。シゴセンジャーとブラック星博士のパペットで寸劇をやるようです。本番前に見せてくれました。
彼女たちは船に乗ってパペットを見つけてから思いついたようです。ストーリーも短い時間によく考えてます。あとはいかに「見せる」かです。
大人たちも集まっていろいろアドバイスが飛びました。とにかく台詞がはっきり聞こえなければいけない。マイクは何本使える? みんなが隠れられるだけの仕切りはある?などなど。
今日がその本番です。航海中、何かネタを持っている人が前に出て話すフリートークというイベントが何度か開催されています。その中で枠をもらっていました。
好評でした。ちゃんとみんな笑うところで笑ってくれました。いい人たちです。
司会のTさん「ブラック星博士は改心したようですが、帰ったら元に戻るんでしょうねぇ」・・・・拍手です。改心したままかどうかは、お盆の納涼スペシャルでわかると思います。
*1 決してカメラを忘れて撮れなかったわけではありません。
この日は午前と午後、操舵室を見学する時間が設けられていました。午前の部にみんなで並びました。
操舵席。自動操縦中。
灯火や船の経常の図解
レーダー画面
海図。現在の航海の進路が書き込まれていました。
機関関係の操作卓。
エンジンテレグラフ。前進後進それぞれ5段階の速度の設定があります。上側の計器はエンジンの回転数などを表示します。
時鐘
クルーズって本当に楽しいですね。<br>ほとんどのクルーズが、定年退職後の夫婦がメインの客ってのは、もったいない。<br>でも、こんなに色々な人が1週間あけるなんて、日食でもないと難しいのでしょう。