編集後記

★ ということで、

アッシャー氏の新理論に基づく予測から大出現の期待が高まっているしし座流星群ですが、「大出現」には、それなりに心配な材料もあります。

まあ、つまるところ、その時にならなきゃわからないし、どんぴしゃ当たれば一生ものの希有な現象を目の当たりに出来るはずなので、何だろうと見に行くべき現象であるにはかわりませんし、98年に日本中の人が夜空を見上げたように、できるだけ多くの人が星空を楽しむことができれば、それに越したことはありません。

★ 「出現数」の意味

一時間あたり1万数千個とか、このごろはトーンダウンして一時間あたり8000個とか言ってますが（それでも大出現）、これはZHRと言われるものです。つまりあらゆる理想的な条件下で観測したと考えた場合の話。実際に見られるのは、その半分から3分の1程度といわれています。

また、実際に流星雨が出現したとして、それが継続する時間は、もしかしたら数分かもしれません。もっとも、ZHR8000で5分でも継続したら、もう「いつ死んでもいい」と思えるくらい幸せな体験となるでしょうけど。

★ 明るさは？

数はいいけど明るさはどうでしょうか。出現数は一応肉眼で見えるものとは考えられるのですが。「暗い流星が多いんじゃないか」という予測もあります。

★ アッシャー氏の理論は、出現数に関しては？？？？

アッシャー氏の理論はピークの時刻に関してはかなり信頼がおかれています。しかし出現数に関しては、実はそれほどでもありません。出現数がピークを迎える時間はほぼ正確としても、実際にいくら現れるかは、実は未知数です。

★ 予測はいくつもある

流星の予測をしている人はアッシャー氏だけではありません。幾人もの人が独自に予測をおこなっています。で、みんな案外バラバラです。北アメリカの方が日本より多いと予測する人もいます。

★ だいたい水を差すようなことを言うと

不愉快に思われる人もいるのですが、耳に心地よい大本営発表ばっかり聞いてもね。ただ、アッシャー氏の予測は一番の注目株ですし、最初に書いたようにその時にならなければわからないので、見なければ損であることには変わりません。予測が当たろうと当たるまいと、楽観的だろうと悲観的だろうと、すべてひっくるめて、しし群を楽しみましょう。

★ 火事 (2)

結局、家一軒全焼。しかも一人亡くなられたらしい。大変だ。

★ ChangeLog で Web 日記

私なぞ「あんてな」に捕獲しています。暇なので（笑）

★ Flat Earth Society

from せち日記。地球が平らだと信じている人の集まりだそうな。たしかに、これに比べれば、人類が月に行かなかったという主張なんて些細な事だな。

★ なんか はやりものらしい

しばらく見ぬ間に。。。時代に乗り遅れてはならじ（わら

★ ヘリウム

の鉱脈があるなんて知りませんでした。

そういえばヘリウムって安定してますよね。何かとくっついて鉱物として埋まっているなんてあるのかな。

天然ガスと一緒に採れるみたいですね。

★ ヘリウムさん

「月探査情報ステーションのFAQ」より。月の砂には、太陽の中で核融合で作られ、太陽風に乗って飛ばされてきたヘリウム3（ヘリウム・さん）が吸着されているそうな。ヘリウム3も核融合燃料として使えて、その「埋蔵量」は、現在の全世界の電力を数千年はまかなえるとか。「ヘリウムさん」じゃなくて「ヘリウム様」とお呼びせねば。

★ ボランティアになりすまして無断取材

関西の報道機関ということでなお罪が重いと思います。10年前のことを忘れたか。

★ 新天体情報は。。。

「特記すべき天体(日本人の発見とか明るいとか)の場合に掲載します」という一文を、本文の注意書きに入れました。ずっと以前からそうしていたのを、ようやく明記しました。

あまりに一杯見つかるようになったので、なんだか、ニュースでも何でもなくなってしまいましたね。

★ ビタミンＥの大量摂取は有害

Eに限らず、ビタミンも過剰摂取は体に良くないというのはずっと以前に聞いたことがありますが、なんだって摂りすぎはいかんでしょう。食事じゃなくサプリメントで摂っているところからして、どうかと思う。

★ ホームスターの南天用恒星原板

B000BY8TDA 12月25日発売予定とのことです。

一方、ハンディホームスターは発売がおくれている模様。注文しているのですが、Amazonから2回にわたり、発売日変更の連絡がありました。12月になるようです。

★ ミネルヴァ

発表文と松浦さんによる記者会見の記録によれば、どうもミネルヴァの着地は失敗したようです。残念、というのはまだ早いかな。詳しいデータが届いたら、確かなことがわかってくるのでしょう。せめて衛星となったミネルヴァがイトカワを撮影でもしてくれていれば。。。
さて、降下中に撮影されたこの画像、またまた「はやぶさ」の影が映っているためか、今回発表された中で一番よく出ているみたいですね。

★ フェニックス運用終了

「非常に残念です」という声もありますが、トラブルで任務を中断したわけではなく、予定の3ヶ月を越え、冬になって太陽光による発電ができなくなる*1ぎりぎりまで活動して成果を上げたのですから、いいんじゃないかと思います。次も控えてますし(ちょっと危ない？)。

★ 「星なかまの集い」実行委員会ミーティング

明石でミーティング。募集要項や今後のスケジュールを詰めました。

ちょっと説得力のない写真。

11月の終わりの週には正式に告知したいと思います。参加募集のだいたいの日取りも決めました。1月中旬頃になると思います。

正式告知前ですが委員長権限でちょっとだけ。

すでに案内のとおり(Webにももちろん載せています)、来年3月2日(土)～3月3日(日)、兵庫県西脇市の西脇市立青年の家、にしわき経緯度地球科学館テラドームを会場として開催します。主な会場は青年の家、また宿泊もこちらです。

今回は、参加者の発表はパネル展示のみという大胆なことをします。件数が多くて、口頭発表だと、ただ座って話を聴くだけで終わってしまい、参加者同士が自由に交流できる時間がほとんどとれないという反省からです。

分科会もやってみることにしました。テーマと分科会のリーダーは募集します。集まるのか、何が集まるのか不安ですが(^_^;)

前回、1日目はホテルでしたが、今回の会場・宿泊は公共施設になります。コスト面ではいいのですが、公共施設ゆえの制約も多いのでいろいろ調整しています。

今回は参加者同士の交流にできるだけ重点を置くようにしたいと思います。まだ私個人の考えですが、交流を促すためには、盛り沢山に企画を詰め込むのは全然駄目で、ただ場所と時間をゆったりと用意すればいいのではないかと思っています。本当に何もしないと何の会なのかわからなくなってしまいますが(^^;

本当に説得力のない写真。いやまじめに打ち合わせしましたってば.