編集後記


2001年11月10日(土)

the night sky is the heritage of all humanity

NASAのThe Fading Milky Way。「かすむ天の川」かな。見えるだけまだましで、見たことのない人の方が多いんじゃないでしょうか。だいたい星を「見に行く」という考え方がすでにおかしくて、どこでも同じ空が広がってるはずなのです(緯度が違えば。。。という突っ込みはなし)。

実はこういう話を書くと

「星が一杯見える暗い夜空を取り戻そう」などと言うと、以前は決まって「それは天文マニアのエゴ」という反論が自称「天文マニア」から出てきたものです。でもそんなこと言うのはなぜか「天文マニア」だけだったという(笑)

夜の明かりというと

防犯とかライトアップとか、人が住んでいることのぬくもりとかいろいろあるのですが、実は暗い夜空と共存可能です。街灯の構造を少し変えるだけで、地上はより明るく照らすことができ、反対に空は暗く保てます。ライトアップも街明かりの温もりも、暗い中だからこそ意味があるもの。真っ昼間にライトアップなんてしないでしょ?

しし座流星群をきっかけに、もっとこういう方面への関心が高まってくれるといいんですが。って、これも何か天文現象がある度に出てくる話。

む〜、私っておバカ

ころっと変わって仕事の話。仕事でとあるne.jpなドメインを取得して、Webサーバを立ち上げたら、何日か経って、「外から見えないよ」と指摘を受けた。確かめたらなるほど外部から名前が引けない。当たり前だ。ドメインを取るだけ取って、JPNICのネームサーバに登録してなかった。あわててこっそり登録申請しました。

こっそりはいいけど、この編集後記、会社の人も読んでそうだからちとこわいかも(なら書くなよ)

DNSといえば

nga.jpの利用しているportside.netのDHISって簡単そうですね。DynamicDNSって更新するのどうしようかと考えてしまうのですが(もちろん自動で)。ドメイン取ろうかな。


2002年11月10日(日)

C/2002 T7とC/2001 Q4

国立天文台・天文ニュースが届いたのだけれども、「星の週報」には間に合わなかった。ニュースの内容は前に流した話の詳細なんだけど、私の希望的観測が間に合わなかったのは残念。まあ、後で間違いを指摘されて恥かくだけだったかも知れないけど。もちろん「新着情報」には載せました。見ての通り。

ということで希望的観測。ちょっと大きい*1ので、直にここに貼り付けるのは厳しいか。

*1 ファイルサイズではなく縦横の大きさが


2005年11月10日(木)

はやぶさの影

はやぶさの影 このまえ、火星探査機が他の探査機を撮影した、という画像が公開されていましたが、「はやぶさ」が、小惑星に映った自分自身の影を撮影しました。
9日に降下試験を行い、表面まで40メートルの距離まで降下したとのことです。影を撮影したのは高度180メートル。「速くwebにアップしようとするメンバーを制するのが大変だった」という気持がわかります*1

画像はISAS/JAXAのプレスリリースより。

*1 この週刊ポストの(ある意味月並な)質問に対する回答は、今回の記者会見の一番のヒットのような気がします


2009年11月10日(火)

しし座流星群

あまり質の良くない記事がMixiやTwitterで話題になっているようです。わざわざ紹介しないけど「おすすめは深夜2時」の根拠と、その話を聞いた取材先を知りたい。

信頼のおける情報源を紹介します。

国立天文台:しし座流星群

アストロアーツ:【特集】2009年 しし座流星群

以下、情報と言うより私見として言わせてもらえば、流星群は一瞬の現象ではないし、基本的にしし座からあらゆる方角へ流れていくので、「何時にこの方角」と限定せず、できるだけ空の開けたところ、できるだけ空の暗いところで、できるだけ長い時間観察するのがいいと思います。

また、予測精度が格段に上がったとはいえ、自分の頭の上に流れてくれるかどうかは運に左右されます。先日のオリオン座流星群も全然見られなかった人と30分程度の間に10個ぐらい見た人と、かなり激しい個人差があったように思います。

その一方、流れ星は一個でも見られたらそれだけで感動もの。「一時間に何個」という煽り文句にはあまりとらわれない方が幸せかも知れません。

とはいえ、見て見られなかった時より、見ずに「一杯流れた!」と後から聞く方が後悔は大きいので、興味があれば、たとえ何十分でも空を眺めてみることをおすすめします。ネットやテレビで見た方が確実なぞと斜に構えるのはつまらんです。とにかく行動してから、後でネットなり何なりで共有する方が楽しい。

なお、観察の時は安全と観察地のご近所への気遣いを忘れずに。


2012年11月10日(土)

展示解説

午後から3週間ぶりに明石市立天文科学館で展示解説。

太陽系儀の方にまわりましたが、最近太陽系儀を含む天文ギャラリーの方はどうも苦手。こっちの方が「本業」なのにね(汗)

ノクターナルとアストロラーベ

ノクターナル(星時計)は、夜、こぐま座の向きで時間を知る時計、いわば日時計の夜版です。

原理は星座早見の応用です。星座早見は外周の日付と時刻のメモリを合わせるとその時間の星座とその方角や向きがわかるわけですが、逆に現在の星座の方角や向きがわかると、その時の時刻がわかるはずです*1。ノクターナルは、こくま座が24時間時計の針のように24時間で1周することを利用して、こぐま座の向きで時刻を知ることができます。

今日の、星の友の会の「ほしとも☆キッズ」で、このノクターナルの工作をしていました。私は参加しなかったのですが、展示解説の後で顔を出して、型紙と説明書をもらいました。

これがそのノクターナル(未完成)。本当は中心の北極星のうちにハトメを打ち込んで留めないといけません。

時刻の求め方はこう。予め今日の日付を合わせておきます。それから持ち手を真下に持って北を向き、こぐま座を探します。こぐま座の向きの通りにアームを移動させてメモリを読めば、それが今の時刻。

講師のSさんは、アストロラーベも持ってこられていました。

レプリカですが真鍮製の本格的なもの。わざわざヨーロッパから取り寄せられたそうです。

*1 日付だけは別にわかっている必要がありますが。

会報編集会議

ほしとも☆キッズに顔を出したのは、キッズの後同じ部屋で星の友の会会報「135°の星空」の編集会議があったから。

150号の発行が遅れたのですが、今年度、予定通り4号発行することになっています。そのため、ほぼ2ヶ月おきの発行というタイトなスケジュールになっています。現在、まだ151号の編集途中ですが、その次の152号の掲載内容とページ割りなどを決定しました。

151号についても、若干の問題が発生していたので、掲載内容の変更などを決めました。

天体観望会

今日は天体観望会の日。テーマは「M31」。星の友の会関係の予定は、館の天体観望会や、友の会例会などと同じ日に入れる傾向にあるため、一日の予定が盛り沢山になります。

展示解説と天体観望会の両方の希望を出して「どちらでも」というようにしていましたら、今回は展示解説にまわることになり、観望会はお客さんとして参加しました。

編集会議の後、いったん館を出て夕食。それから戻ってきました。

ところが、曇天。曇りバージョンに切り替えということで、プラネ解説の後、16階の見学、展示室の見学、帰り際に玄関まで小型望遠鏡で地上風景(淡路島の観覧車)を見てみる、の3つとなったようです。

見慣れた展示室をぐるぐるまわり、玄関前で福田さん達と話してから、早めに帰りました。

ところで、もらった資料のクイズで、アンドロメダ姫の旦那さんの星座を訊いていたのは斬新でした。答えはお調べください(^^)


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