うん、そうですね。まさにその通り、「旧暦」15日は「満月(望)」です。ただもちろん、暦の上の満月と天文学的に厳密な満月は別物、というわけですね。
中秋の名月は、暦の上の満月であるべきです。
言葉というものも、需要より供給が多いと値下がりするものだなと実感するこのごろ。「安く」なったなと思う言葉の第一は、「カリスマ」。もう人を評するのに何でも「カリスマ」とつければいいと思っているマスコミとか広告関係とか*1、頭悪いんちゃう?などと思ってしまう。
そして、最近値下がりが予測されるのは、「国益」かな。
*1 公告関係は偏見かな。
していいものなのだろうか、赤の他人様のホストに無断で。いくら自分が攻撃されてるからって。
現在のNASDAメールサービスは、そのままJAXAメールサービスに引き継がれるとのこと。10月1日はもうまもなくですね。
来年2月か。まだ大丈夫かな。
日本未来科学館のメールマガジン「MeSci News」で、この問題に関する毛利館長のコメントが紹介されてました。曰く、
「私も小さい頃は地球が中心だと思っていました。全然問題ないです。小学生の頃からいろいろなことに敏感にさせること。そうすればさまざまなことを科学的に調べたくなる」
[MeSci News 第107号より引用]
そういえば私も、小さい頃、地球どころか自分の家が世界の中心でした*1。自分の家があって、その周りに近所の家々、ちょっと離れたところに学校、プラモデル屋、またちょっと離れたところにお爺ちゃんの家、ずっと離れたところに、時々電車で行く、デパートのある大きな街、と、極端に言えば、自分の家を中心にそれらが同心円に取り巻いているイメージで。。。
それががらっと変わったのは小学3年生の時です。社会の時間に初めて自分の住む市の地図を見せられ*2、自分の世界観がひっくり返ってしまいました。自分の家は、真ん中どころか一番端っこでしたが、そんなことはどうでもいい。
なぜ星を好きになったのかは自分でもわからないし答えるのはやっぱり嫌ですが、地理が好きになったのは、ずばり、この地図がきっかけです。
学校の授業のありかたについての議論は議論として、今回の調査の結果も、子供が自らの知見を広げていく過程が見えたものだとすれば、そうい うものでいいのかも知れません。外で覚えたことと学校で習うことが矛盾するなら、それは何とかした方がいいと思いますけど。
実はやっと読みました。
一言で言えば一号機から四号機(メガスター)までの歴代プラネの制作記です。自分の生い立ちも含めて制作と公演の記述が淡々と綴られています。例のドラマのような話は全然ありません*1。
やっぱり大平さんすごい。ロケットの自作では、自分で試行錯誤で火薬を調合して、最終的には高度二キロメートルまで打ち上げてみたとか。
アストロライナーの公演の後かたづけの時、つぶしたドームが投影機を倒してしまったとか、メガスターのIPSロンドン大会での初公開時には、実は恒星原板が全部そろっていなかったとか、100万個もの星を投影するという発想のもともとは、邪魔な天の川投影機をどうするか、というところからの発展だったとか、面白い話がいろいろあります。
それから、本には卓上プラネタリウムのペーパークラフトが付録で付いています。
*1 ドラマはフィクションですから。それでも、ドラマの、最後に主人公が実は自分は孤独ではなかったことに気がつく、なんてのは、かなりステロタイプな描き方ではないでしょうか。
手伝ってきました。
テーマは「天王星/海王星」ということで、時計台の上の望遠鏡では海王星を、日時計広場で天王星を、という計画とのことでした。お客さんは120人でした。
ところが、東から空が広がってしまいました。天王星は岸本さんにお任せになったのですが、その方角は完全に雲の中です。私はまずアルビレオを導入しようとして、それも雲に隠れたため断念、仕方なくアンタレスを導入しました。アンタレスもやがて隠れると、今度は北西の少し雲が切れた方向に向けてミザール/アルコルを導入しました。ともかく何か天体を入れておかないと。
肝心の天王星はだめだったみたいですが(海王星はどうだったんだろう)、わずかでも天体を見せることができて、まあ良かったんじゃないかと思います。
望遠鏡の質問(「何倍ですか」という以外に)を2つばかり受けました。値段とか購入に関することです。もう少し機材の勉強もしておかねばと思った次第。
もったいないね、こんな夜に星を見に行かないのは(苦笑)
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とあるホスピスでのお月見会に加わってきました。
残念ながら雨が降ってくるような天気でしたので、実際に月や星を見せることはできず、スライドとホームスターを、解説を交えつつ投影しました。あ、解説は私ではなくプロが。
患者さんは、車椅子だったり、ベッドに寝たきりだったりします。すると普通に望遠鏡を覗くような姿勢はとれないわけです。そこで用意されたのが、ファイバースコープでした。もともと胃カメラなど医療用に作られたものを改造したものとのこと。これを接眼部に取り付け、どんな姿勢でも覗けるようにするのです。あれはまだ製品としては出てないんでしたっけ。
晴れれば小型望遠鏡に取り付けてみてもらうことができましたが。
今回は、車椅子に乗ったり歩けたりする患者さん数名と、ご家族もいたのかな、それから病院のスタッフの方々と、お茶など飲みながら、観望会というよりサイエンスカフェみたいな感じでゆったりと進みました。
南極観測船「しらせ」(2代目)が神戸港にやってきたので、ふくださんと一緒に見学に行って来ました。 詳しくはふくださんのレポートをご覧いただくとして・・・(^^)
「しらせ」は新港第四突堤に接岸しています。三宮からポートライナーに乗り、ポートターミナル駅で下車すぐそばになります。 駅に近づくと、「しらせ」らしい船が目に飛び込んできます。が、その手前に灰色の船が・・・・あれ?イージス艦?
海上自衛隊の護衛艦です。「きりしま」と「いかづち」の2隻。後で知ったのですが、24日、25日と大阪湾で呉地方隊の展示訓練があり、見学者を載せて参加するため神戸港に停泊しているのでした。
南極観測船「しらせ」は海上自衛隊の所属。自衛隊では砕氷艦となります。
2009年就役。基準排水量12,650トン、全長138メートル、幅28メートル。海上自衛隊有数の大型艦です。艦番号AGN5003。AGNは「砕氷艦」を表わします。ちなみに「ふじ」は5001、初代「しらせ」は5002です。
船体は視認性を高めるために明るいオレンジ色に塗装されています。その下はステンレス鋼がむき出しになっているとのこと。氷の上に乗り上げて割るために船首は丸く作られています。丸穴が開いているのは、ここから海水を散布して氷上の雪を溶かし、砕氷の効果をあげるためとか。
実は「しらせ」は電気推進です。ディーゼルエンジンで発電し、それでモーターを回しています。モーターの方が低回転数時の発生トルクが大きく、氷をゆっくりと割って低速で進む砕氷船に適しているとか。
乗船して艦尾方向に向かいます。順路は、左舷→飛行甲板(艦尾)→右舷→艦首→左舷側から登って艦橋→第一甲板、観測隊居住区の順です。
2代目「しらせ」から新設されたコンテナを搭載するスペースを通過。
「しらせ」は3機のヘリコプター(CH-101が2機とAS355が1機)を搭載しています。CH-101は「しらせ」に搭載するために導入された機体で、アグスタ・ウェストランド AW101の派生型。同じく海上自衛隊に導入された掃海・輸送ヘリMCH-101と同一機種とのこと。
AS355はユーロコプター AS355 NPの方かな。
飛行甲板にはCH-101が展示されていました。
パイロットは・・・・(^^)
ヤマハのスノーバイクも展示。
格納庫の上にあるのは、宇宙戦艦ヤマトの第一艦橋ではなくて、発着艦管制室。
そして南極の石。ふくださんによれば、初代「しらせ」の時から同じ石を展示しているとのこと。
南極ですから当然氷も。
南極ですから当然、隕石も。南極は隕石の宝庫です。氷床の上に落下した隕石が、氷の移動と共に長い年月をかけて限られた地域に集積することがわかっています。その地域にいけば効率よく隕石が採取できるわけです。日本は有数の(まだ一位でしたっけ?)南極隕石の収集国となっています。
乗船したのは左舷から。飛行甲板と格納庫を通って右舷側、そして艦首へ。
時折、艦内の案内や注意事項の放送が流れます。「手すりにもたれないように」と言われました。確かにこの手すり、もたれるとマズい個所が時折あります。
艦首。クレーンが二基と倉庫へのハッチ。両舷のコンテナセルガイドを含め、南極観測船「しらせ」は実は昭和基地への物資補給を一手に担う貨物船だという事が良くわかります。
船幅一杯のスペースを占めるブリッジ。
左舷側に副長席、右舷側に艦長席があります。艦長は艦橋のど真ん中にデンと座っているのかと思ったら違いました。
見学客が入れ替わりで座っていきます。子どもが多いかと思いきや、主にお年寄りの人が好んで座っていました。
操舵席。写真撮ろうとしたら、これも年輩の一団が割り込んできて、勝手に座席などをいじり始めています。「おいおい」と思っていましたが、どうも観測隊参加経験者のようです(自衛隊員として観測船に乗り込んでいたのか観測隊員だったのかまでは分かりません)。
そういえば見学者は子ども連れも多いのですが、それより年輩の方が多いようでした。
電子海図
紙の海図
レーダー。上からパネルを貼って本物のレーダー画面はみえないようにしてあります。機密?
スクリューの回転数と舵の向き。左右1個ずつ2個。
やっぱり自衛隊だからラッパでしょうか。
藤井旭さんの名前をここで見るとは・・・
当然そうなのですが、周囲を眺め渡すには、艦橋が一番でした。
いや、もっといい場所が。上部見張所。
氷海で進路を定めるために設けられた見張り所です。たしかにここが一番見晴らしはよさそう。でも、揺れそう・・・
でもこのマスト、なんとなく日露戦争頃の軍艦みたいに思いました。
外から見て艦首から艦尾飛行甲板まで通っている甲板が01甲板です。その下が第一甲板で、ここに観測隊員の居住区があります。ここより上の階は自衛隊員が使う区画で今回は非公開でした。
「一番揺れない場所を観測隊に割り当てているんだな」とはふくださんの弁。
観測隊公室。食堂やミーティングの場所として使われる共用スペースです。
浅間神社の神様を祭る神棚。神様をコントロールする、もとい、照明のスイッチと思われるスイッチが横に。
観測隊公室の入り口には救急のための機器が設置されています。写真右のものがいわゆるAEDですが、「HEARTSTART」という直載な名称。左側は避難用呼吸器具。
同じ甲板に観測隊員室が並びます。2人部屋ですが、意外に広い印象を受けました。
観測隊長公室と来賓室。隊長公室は来客があるので応接室付きです。来賓ってどんな人なんでしょう。
ハッチはどれも嫌がらせのようにたくさんの取っ手がついています。これくらいつけて締めておかないと。極地では強風で開いてしまうのだそうです。かなり分厚い扉のようなのですが、恐るべし。
この後、外に出てまた艦尾をまわり、下船しました。ありがとうございました。
「しらせ」の北側に係留されていた護衛艦「きりしま」は「こんごう」型護衛艦の4番艦です。いわゆるイージス艦。艦橋周辺に配置されたフェーズドアレイレーダーが特徴です。
ふくださんが関心を寄せたパラボラアンテナは「イルミネ―ター」と呼ばれ、目標近くに接近したスタンダード対空ミサイルを誘導する役割を持っています。「こんごう」型はイルミネ―ターを3基(前部に1基、後部に2基)搭載していますから、同時に誘導可能なミサイルは3発。ただし、イージス戦闘システムはミサイルが目標に到達するまでの時間のほとんどを慣性誘導で誘導、最終段階だけイルミネ―ターを使用することで、全体で同時に12発のミサイルを誘導可能です。
もう一隻は「いかづち」。むらさめ型の7番艦。海上自衛隊の主力汎用護衛艦の一隻です。この型が装備する対艦ミサイルは、ハープーンではなく国産の90式艦対艦誘導弾とのことですが、Wikipediaを信じるなら、ハープーンより精度がいいらしい。
「きりしま」は他の「こんごう」型と同様、弾道ミサイル防衛のための改修を受けています。2009年の北朝鮮による発射実験の際、当時まだ未改修だった「きりしま」も太平洋に展開しました。
一方、「いかづち」は3度にわたってインド洋に派遣されています。なにげにそういう生々しい経歴をもつ艦が目の前にいます。
「しらせ」の全景を撮影しようと、ポートアイランドに渡りました。
橋の上からみていると、自衛隊のタグボードが3隻、こちらに向かってくるのが見えます。「あ、これは、護衛艦出港するのかも」急いで下の堤防に降ります。
堤防には釣り客の他、「しらせ」と護衛艦を撮影しに来たと思われる人が何人もカメラを構えています。
待っている間、護衛艦と私たちの間に船が何隻か。海上保安庁、水上警察、艀に遊覧船。
ピーピーと笛の音、そしてラッパ。「いかづち」がタグボートに引かれて離岸します。ラッパなんですね。今でも。
おかげで、少し距離はあったものの、初めて見るイージス艦の全体をじっくり眺めることができました。
後で調べたのですが、展示訓練は見学者を乗せて11時に出港、神戸だけでなく、大阪、和歌山、淡路からも出港、大阪湾内に集結して行ったようです。
参加した人のブログを発見→海上自衛隊 呉地方隊展示訓練 in 大阪湾(前編)|みずぷり旅行記 いや「しらせ」が海自所属だというのはよく存じております。
産経新聞のニュース→平成23年度 海上自衛隊 呉地方隊展示訓練 - YouTube え?「いせ」も参加してたの?
★ ブラック星博士 [25日は朝一番に登場したのじゃ。 すまぬ。(ふ)殿は昼過ぎに明石天文科学館に いらっしゃったらしいの〜 時間をきちん..]
★ (ふ) [む!ブラック星博士(^^) 朝いちではどのみち間に合いませんでしたね。ちゃんと早起きするよい子でないと、シゴセンジャ..]