私のネットブックには117の時報を再現するソフトが入っています。もともとは国際宇宙ステーションの太陽面通過の際の時刻読み上げのためにインストールしたものです。
しかし、ネットブックはほとんど使わなくなっています。使わないWindows PCは、久しぶりに使うとWindows Updateやらがかなり煩わしい。そこで、iOS用の似たようなアプリを探し、iPadにインストールしました。
何のためかというとほとんど今日のためみたいなもの。
毎年の1月17日午前5時46分、いつしか淡路・神戸の方を向いて黙祷するようになりました。117時報アプリは黙祷の時刻を知るため。普通の時計でいいのですが、我ながら変なことにこだわっています。
「17日は震災から7周年でした。」(2002年1月18日)
「1月17日」(2013年1月17日)
私自身直接被災はしていませんが、当時の職場は神戸のど真ん中。同僚にも犠牲になられた人が出ました。天文でいつもお世話になっている明石市立天文科学館も被災して3年2ヶ月休館しました。
3,4日後に初めて現地入り、2週間の自宅待機、業務が再開してから毎日変わり果てた街を歩いて通勤しました。寸断された交通網がつながり、瓦礫が片づけられ、壊れた建物が解体され、再建され、少しずつ復興していく姿を見ていました。とうとう20年が経ちました。
時期を表すのに「震災前」「震災後」という表現を、阪神・淡路大震災以来、私も自然と使うようになりました。「戦前」「戦後」みたいなものです。震災が一つの時代区分になっています。
2006年1月19日(日本時間同20日)に打ち上げられた、冥王星や太陽系外縁天体を探査するニューホライズンズ探査機は、今年7月に冥王星に最接近します。
阪神・淡路大震災に絡んだ自分の投稿をブログで探していて、打ち上げの時の自分のコメントを見つけました。
「New Horizons (2)」(2006年1月20日)
その時まで、この「新着情報」やってるかな。
ええ、やってます。相も変わらず。そして、いま、この記事を読み返して笑っています。