編集後記


2012年11月08日(木) [長年日記]

混成四部合唱「航海」

♪夫れ楽浪海中に倭人有り・・・

昨夜、にわかに合唱づいて、Twitterで「航海」を歌って(呟いて)しまいました。

あまり知られていませんが(当たり前だ)、高校の時は合唱部に所属していました。正確には科学部との掛け持ちでしたが、科学部がそれほど活発に活動しておらず、よって、私の青春はほぼ合唱とともにあったわけです(美化率500%)。

「航海」は練習した曲の中で最も好きな曲です。4760910255の中の一曲。はるか古代、東の海の彼方一万里をへだてた「おどろなる混迷の女王国」邪馬台国へ、大陸の使者が船出する内容の歌です。「海の詩」の他の曲と異なり、「航海」は力強さにあふれた曲。ソロパートがあるので(冒頭に紹介したのはソロの歌い出し)アマチュアには難しいという評もあるようですが、実際には学校などでよく歌われていたみたい。

「海の詩」は5曲からなりますが、私達が練習したのはそのうちの3曲「海はなかった」「海の匂い」そして「航海」でした。ほか2曲は、聴いてみたことはあるのですが、まあ、かなり難曲です。

「海はなかった」は、1975年のNHK学校音楽コンクール高校の部の課題曲でした。そのころ私は小学生でしたが...

合唱部は、高校入学直後に、顧問の先生に目をつけられ、引きずり込まれたのがきっかけでした。もともとは、また現在も、音楽は、聴く方はともかく演じる方はほとんど縁がありません。ぜんぜん上手ではなかったし(本番の後でビデオを見ると、私は全然口が開いていなかったりします)、一番足を引っ張っていたような気がします。それでもやっているうちにそれなりに声が出るようになり、何より面白くなりました。卒業する時は、これでもう歌うことはないかと寂しく思ったものでした。進学先に合唱部やグリークラブがあれば迷わず入部したでしょう(できれば混声合唱。今も男声女声両方揃っている方が好きです)。もしそうしていたら、やっぱり私は今「ここ」にはいなかったかも。これも選ばなかった/選べなかった選択肢の一つです。


プロフィール

星を見る、本を読む、そこらを歩いてまわる・・・→詳しく

注目リンク

バックナンバー