編集後記


2012年07月21日(土) [長年日記]

新車が来た

ついに車を買い換えました。

受け取ったその日のうちに、夜間走行と高速走行をやり、おまけに大雨にふられてしまいました。いろいろ波乱が待っているかも知れません。

天体観望会(明石市立天文科学館)

で、その新車で夕方天文科学館へ。天体観望会、今日は天ボラとして観望会を担当することになっています。

今月のテーマは土星。しかし、雲が広がり、観望は難しい様子。曇天もしくは雨天を前提に準備を行います。16階の見学のほか、2台の望遠鏡を玄関前に出し、明石海峡大橋などを見てもらうつもりで用意しました。

16階の担当は私とあと一人がつきました。プラネタリウム投影の後、観測室へ。

電源を入れるところまで準備して、もうさっそくお客さんに入ってもらいます。説明をしながら目の前でドームのスリットを開け、また望遠鏡を土星に向けてみます。やはり外は曇り。ところが、よく見ると天頂付近にアークトゥルスが。

「見えないんですが」と断りながら、お客さんに望遠鏡を覗いてもらいます。ところが、あるお子さんの時に、一瞬、土星が見えました。

一同沸き立ちますが、結局見えたのはそのお子さんだけ。

いつもの曇天時は、ここまで上がってこられるのはせいぜい1グループだけなのでのんびり構えていましたら、そこへ、まだ下に6グループ待機しているとの情報が(!)。慌てていまのグループの人には降りてもらい、第2グループに上がってきてもらいます。

あとはグループごとに軽く説明して、「見えたら奇跡です」とお断りしながら望遠鏡を覗いてもらい、次のグループと入れ替えを繰り返します。1人だけに見えた土星は、なかなか姿を表しません。

ところが、最後から2つ目のグループで、ある男の子が「あ、見えてる!」と言いました。少しやんちゃな子で、周囲は誰も信じないようでしたが、替わってもらって覗くと、確かにいます!

また雲に隠れないうちにと、ピント調整もそこそこに急いで覗いてもらいます。お客さんたちも幸運に感激して降りて行かれました。

最後のグループが登ってこられたのはもう21時前でした。土星は、肉眼では全く見えませんが、望遠鏡では安定して見えつづけています。「ここまで待った甲斐があった」とあるお客さんが満足そうに言われました。

後で下の担当だった人に聞くと、玄関前では天頂付近に星が見えていたので、帰ろうとしたお客さんも「これは見られるんじゃないか」と期待してそのまま残られていたとのこと。前半の人たちは残念でしたが、こればかりはどうにもなりません。


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