金環日食は、2009年の皆既日食の時にお世話になった客船ふじ丸に乗って、和歌山県田辺市から御坊市沖合の紀伊水道で見ました。前日20日20時に神戸港を出港、21日16時に帰港するというプラン。
結果は、雲にはばまれ、時折欠けた太陽が顔をのぞかせたものの、第二接触から第三接触は隠れてしまい、見ることができませんでした。
その時の状況はこんな感じ→ふくださんのブログ
金環食になったと思われるちょうどその時間帯、今にも降り出しそうな暗くどんよりしとした空模様になり、肌寒ささえ感じたのですが、第三接触をすぎてからは(曇っているものの)再び明るく暖かくなり、後で思えば、太陽の光量が落ちたためかも知れません。気温に関しては、測定していた人の話では、実際に下がったようです。
当初の予定は高知沖の中心線上での観測でしたが、南の方ほど天候が悪そうだという予報から、紀伊水道にとどまり、更にそこから北へ引き返しながらの観測でした。船の方も最善を尽くしてくれたのですが、及びませんでした。お天気ばかりはどうにもなりません。
3年前の皆既日食と同じく、目で見ることを優先し、撮影は記録的な目的でホームビデオでお手軽に撮影するつもりでしたが(もっとも、撮影は、お手軽でも相応の準備を強いられるのですが)、動画を諦めて静止画に切り替えたり、フィルターを外してみたりとかなり手を取られました。
ふじ丸。3年ぶり。
日の出。もう少し晴れ間が広がればと思っていたのですが。
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観測中の空模様。ううむ…
実は第二接触直前、ほとんどリング状の太陽を眼視したのですが、すくまた雲に隠れようとし、撮影は間に合わないと思ったので撮影していません。
帰港
これで1勝1敗。2009年の皆既日食は日本中で北硫黄島周辺に集まった私達だけいい思いをしましたから、。それに対して、今回は、普通、部分食を別にすればなかなか限られた人しか体験する機会を持たない日食を、史上最も多くの日本人が体験してしまいました。これはすごいことではないかと思います。
夕食のデザートに観測された金環日食