編集後記


2011年07月10日(日) [長年日記]

突然星見会

梅雨があけてとてもいい天気。日曜ですし、月も上弦を過ぎて明るいですが、こんないい天気を逃すのはもったいない、と、この頃いつも一緒のメンバーに声をかけ、星見会を催しました。

場所は明石市内の某海岸。直接邪魔になるような人工光も少なく、視界もほぼ360度。街中(微妙に離れていますが)での星見場所としては最適の場所の一つです。

ところが、日が暮れるにつれて雲が広がり・・・それでも持ち込んだ32センチドブソニアンを準備、とりあえず月に向けてみます。眩しいけど、気流も落ち着いています。透明度もいい。これで雲さえなければ・・・

続いて土星へ。うーん、空はいいんだけど、この見え方は満足できない。高倍率は昔から課題です。それでも輪っかはわかるので、メンバーには楽しんでもらえました。

そこで思わぬ収穫がありました。まだ明るいうち、西の空を見ていた、目のいい一人が、低空に星を見つけたのです。目を凝らすと私も見つけました。なんだろうということで、PCを出して調べてみたら水星でした。

東方最大離角は20日ですが、軌道の傾きなどの関係で、10日が一番地平高度が高かったようです。また透明度が高かったことも幸いしたのでしょう。実は全くノーマークでした。

一方、増光が話題のさそり座δ星は雲に阻まれて見えませんでした。さそり座自体、わずかにアンタレスが見えただけ。

途中から、女性陣がドブソニアンをきゃっきゃきゃっきゃと振り回し始めました。32センチは大きいけれども扱いは簡単です。星のソムリエの資格取得を目指す彼女達にはいい練習になったかも。

帰宅する頃、再び雲が晴れ、いい空になりました。次は、もう少し遅い時間までいられる土曜日にできるといいのですが。


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