名古屋市科学館は来年3月に新館のオープンを予定していて、9月1日から休館になります。現在のプラネタリウム、ツァイスIV型は引退、3館ある建物のうち理工館と天文館が改築になります。
同館は出張の合間にプラネタリウムの最終投影に駆け込んだのが一度あるきりでしたので、休館前に現在の館を見ておこうと、28日、行ってきました。
かなり混雑するとの情報を事前に得ていたので、開館前に現地到着するよう計画しました。
7時台の新幹線で名古屋へ。
科学館到着は9時12分。
全景。新館は現在の建物の背後に建てられています。現ドームと比較して新プラネドームの大きさが際立ちます。
北から見ると、とてもインパクトがあります。
玄関前にはすでに行列ができていました。
首尾よく11時30分の投影に入れることに。この日もお昼すぎには最終投影まで売り切れたようです。
1時間半ほどの時間を利用して館内を見学。
いきなり理工館最上階。屋上の隅に65センチ望遠鏡を収めたドームがあります。
屋上も観望会で使われているようです。望遠鏡に近くていいです。
館内は広くて、かなり大きな展示物もあり。
それより、休憩場所が広いのが目にとまりました。理工館の最上階2フロアと地下に大きな休憩所があります。館内をぐるぐる巡って遊んでいると、座りたくなったり、飲み物を飲みたくなったり、お昼時ならお弁当を食べたり、そういうスペースってやっぱり欲しいものです。それ意外にも座れる場所があちこちに用意されていました。
気になった展示物のうち2つ。
おしゃべりケーブル
バケツがスピーカーになるとは思いませんでした。
水の力
こんなん室内に作りますか。
ここで静水圧の実験をしている水槽を見て、なぜか明石の漏刻を思い出しました。
時間が来てプラネドームへ。
と、天文館へ向かう長い廊下を埋め尽くす長い行列が既に出来ていました。しまった・・・・
もちろん入れるわけですが、あまり席を選ぶ余裕がありません。2人分空いている場所を見つけて何とか潜り込みました。
ドーム内は一大撮影大会と化していました。席を確保したあと、私も参加。 あまりちゃんと撮れない。早くカメラに慣れないと・・・(一ヶ月使ってまだそんな状態かい)
最後の写真が比較的まともに撮れたのに、手が邪魔。
番組のテーマは「天文館フィナーレ プラネタリウムのすべて」です。今回のリニューアルで引退するツァイスIVの持てる機能のすべてを見せるということで様々な演出を実行してくれました。たとえば投影機が独立しているシリウスをぐるぐる回してみせたり、太陽がいきなり3つ現れたり(これ、ブラック星博士のネタ?)。
圧巻は惑星の一年分早回しでした。同時に惑星棚をカメラで撮影して、月投影機がぐるんぐるん廻っている姿を一緒に投影してくれました。
そして一年分進んだところで、一瞬にして現在時刻まで巻き戻し。後で明石市立天文科学館のIさんから聞いたのですが、惑星軸を驚異的な速さ(Iさん曰く「明石だと壊れる」)で回転させられるそうで。
そして北極点へ移動。いや南天の方がいいなと思ったのですが、北極点はこれはこれで面白いのです。全恒星が周極星となります。上りもせず沈みもせず、全ての星が同じ高度を360度回転します。不思議な光景でした。
投影が終わってから、また大撮影大会です。なかなか誰もドームを出ようとしません。
館を出て昼食→名古屋城→駅前と移動して帰りました。
帰りの新幹線の中で携帯を開いたら、科学館のMさんからTwitterで呼び出しがかかっていた事に気が付きました。しかも私が見た11時30分の投影はMさんの解説だったのでした。大変失礼なことをしました。
お釜の底。滅びの呪文を唱えたら底が抜けて・・・