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あまりベストセラーとか〇〇賞受賞とか、売上一位とかいう本には興味がないのですが(いま話題のって、ええと、村上なんといったっけ)、これは渋川春海をテーマにした小説。読まないわけにはいきません。
手にとると、思ったより分厚いのでびっくり。もっとも、中学生ぐらいの時に愛読した「海底二万マイル」や「二年間の休暇」は同じくらいの字の大きさでもっと分厚かったから大丈夫(何を心配している)。
武将も剣豪も十手持ちも出てこない、碁打ち・算術家・天文学者が主役という異色の時代小説。春海は、慣れない両刀の重みに腰がふらついている若者として登場します。まだ読み始めてほんの少しですが、いきなり、囲碁と算術の広くて深い世界に惹きこまれています。