編集後記


2009年12月05日(土) [長年日記]

世界天文年グランドフィナーレ

2009年もとうとう残すところあと1ヶ月を切りました。

全体については、例によってふくださんが非常に見事なレポートにまとめられています。

以下は、私の自分の行動について。

一日目

一日目のシンポジウムとセレモニーは兵庫県公館で開催され、来賓として出席しました。

兵庫県公館 メイン会場

そう、来賓です。

「めざせ1000万人」での努力が認められ、感謝状を渡したいとのこと。思ってもみなかった光栄なお話でした。

そうなると、普段着というわけにはいきません。客先に行く時に着るスーツを着て、カバンも仕事のカバンにして・・・まるっきり仕事やん!

受付では「一般受付」と「来賓」のどっちに行けばいいか、一瞬迷います。全然来賓慣れしてない自分がここにいます(汗)

リボン
来賓のしるし

午前はシンポジウム。海部さんの貴重講演から始まります。2009年は国連の定めた国際年が3つありました。世界天文年、国際天然繊維年国際和解年です。

このうち認知度は世界天文年が圧倒的。

後日調べた、Googleでヒットしたページの数です。

世界天文年1,840,000
国際和解年740,000
国際天然繊維年197,000

世界天文年には148の国・地域が参加しています。参加していない国はいずれも国内が不安定な国・地域。先進国と途上国を問わず、いずれの国も天文学への関心は高い。

基調講演に続いて参加事例の報告があります。まず日本委員会の主催企画が紹介されました。もちろん「めざせ1000万人!」もその一つです。

つづいて参加事例。発表を聞いていて「1000万人」がいろいろな方面にいい刺激を与えていたということを実感しました。

昼食を挟んで午後からは「グランドフィナーレ」セレモニーです。海部日本委員長、井戸兵庫県知事の挨拶、観山国立天文台長のメッセージ(代読)と進み、いよいよ感謝状の贈呈式です。

ガラスの立派な盾をいただきました。

他の人はみんな社長さんなどで、個人は少数。

続いて世界天文年2009エッセイ賞の授賞式、若田宇宙飛行士からのビデオメッセージと進みます。

小川さんと渡辺潤一さんの対談が始まる頃、新聞の取材に応じるために一旦席を外します。会場の隅でいっぱい写真をとられました。まるでいっぱしの有名人です。大丈夫か自分。

ポスターセッション
ポスターセッションの様子。会場の後方には各地開催された企画の主催者によるポスターセッションが開かれました。

公認イベント
その中の公認イベントの状況。イベント主催者の種別に注目。主催者のうち、日本公開天文台協会、日本プラネタリウム協議会などの会員数が並びますが、「どれでもない」がダントツに多い。科学館、天文台などではなく個人や個人主体の組織、つまり草の根の協力・盛り上がりが大きかったことを示しています。このことはシンポジウムでも何度も指摘されていました。

シンポジウムの後半では今後の取り組み、いわば「ポスト世界天文年」について議論されました。世界天文年は今年一年で終わりますが、そこで作り出された仕組みやノウハウやその他の事はこのまま四散させてしまうのはあまりにおしいです。かなり熱い議論が展開されました。

最後にはフィナーレにあたっての宣言を採択して終了。宣言は公式サイトで読めます。最後を引用。

世界天文年2009を閉じるにあたり、この1年がもたらした驚きと感動、連携とネットワークをさらに拡げ、2010年以降も未来に向けた活動とその発展を目指すことを誓い、ここに宣言します。

そうなのです。世界天文年は今年だけですが、一過性に終わらせず、2010年以降もさらに発展させ引き継いでいくのです。

アクアマリンの演奏なども間にありました。
アクアマリン

懇親会の場では、完成したばかりのフォトモザイクポスターも披露されました。

 


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