編集後記


2008年08月09日(土) [長年日記]

今日は一日

天文科学館の日です。

16階観測室公開

11時に明石市立天文科学館へ。月一回の16階観測室公開の当番日です。

今日は雲が多く、40センチ鏡を金星がいるはずの位置に向けてみましたが見えない。

しかし数組のお客さんが去られた後で雲が切れ、以後は時間一杯まで見え続けました。お客さんはちょっと少な目?と思ったら、2回目のプラネタリウムが終わった時間にどっさりやってきました。

わくわく惑星 自分だけの惑星モビールを作ろう

14時、観測室公開が終わると2階の天文ホールへ移動。からは、ほしとも☆キッズ135勉強会「わくわく惑星 自分だけの惑星モビールを作ろう」でした。あ、担当は私。定員一杯で盛況でした。よかった。

このモビール、先日日記に載せましたが、惑星は紙を切って色を塗って作ります。それを木の棒に糸でつるしてできあがり。立体にはなりませんが、立体にするとそれこそ時間がぜんぜん足りません。

基礎編と応用編があります。基礎編は、惑星はあらかじめ輪郭を印刷してありますが、応用編は、白紙を渡します。つまり、自分で各惑星の大きさの比率を計算して線を引いて作る。

勉強会はだいたい小学生レベルを想定しているのですが、はて、できるかなと少し不安でしたが、応用編にした子たち、果敢に挑戦してちゃんと惑星を描いていました。

いろいろ教えてくれている大人の人もいたけど、面白い発想をした子がいました。渡した惑星データの直径(km)を、下3桁を捨てて、単位をミリに直したらええやん、と。

水星は5ミリになってしまいますが、いちいち計算しなくても、ちゃんと大きさ比を保てます。

それから、虹色の土星の環とか、カラフルな色をつけている子も。資料は惑星のカラー写真付きなので、それ百も承知でカラフルに色分けしているわけです。こんなのが望遠鏡で見えたらにぎやかでよいでしょう。

真面目な話、よく知られている、主に探査機による惑星のカラー写真だって、色は後から強調していたり、そもそも可視光じゃなかったりします。資料でも、たとえば金星の写真を2枚用意しましたが、まったく表情が違います。これは何度か質問されたりしました。

お父さん方が熱心に手伝われてたりして、やっぱり工作は男の子のロマンです。

天体観望会

いったん外にでて夕食を取り、また天文科学館へ引き返します。

19:00からは天体観望会。テーマは木星。申し込みは200名を超えたとか。夏休みですね、やっぱり。

例によって4階の望遠鏡につきました。最近はドブソニアン担当になっている感じです。

今回からドブソニアンには手すり付き脚立をつけてもらえることになりました。子どもが見る時はかなり姿勢が楽になります。大人でも姿勢によっては手すりがあると便利です。

いつもなら観望天体は原則一個にするところ、雲に追われてアルビレオ→月→木星→アルビレオと移動を余儀なくされました。

お客さんの感激度は、木星=月>アルビレオ でした。やっぱり月惑星は人気が高いようです。


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