編集後記


2008年08月02日(土) 野外天体観測会1日目 [長年日記]

野外天体観測会

8月2日〜3日の予定で、神鍋高原の「オーベルジュ アルビレオ天文台」に行ってきました。

どうも、天気が朝から思わしくありません。暗くはないのだけれども全面薄い雲が広がっています。天気予報では、夜は曇りと出ていました。考えた挙句、自分の機材を持っていくのをやめ(といっても公共交通機関を使うので、持っていったとしても双眼鏡ぐらいですが)、ノートPCを持っていくことにしました。晴れれば星図表示に使えるので何かと便利です。

今回は館のスタッフを含めて27名。いつもより少なめです。

天文科学館のポルタとドブソニアンを積み込み、12時にバスで出発。途中一回の休憩を入れて、予定よりずっと早い14時半には現地に到着しました。

地球

バスの中のクイズでもらった地球儀。

アルビレオ天文台

アルビレオ天文台
アルビレオ天文台。 オーベルジュ=宿泊施設付レストラン。実際、おいしいのです。ここの食事は。

で、「天文台」の名の通り、屋根の上にドームがあります。60センチニュートン反射望遠鏡があります。これもおいしい。

以前、野外天体観測会では何度かアルビレオへ行っていました。私が初めて参加した年と次の年もここでした。そのどちらかは、たしか火星大接近の時でした。

神鍋高原。この一からだと電線が目立ちますが・・・・

周辺施設

今回は行かなかったのですが、すぐ近くに第二天文台があります。地元のアマチュア天文家Iさんの観測所です。

第二天文台

過去2回、ここに来たことがあるのですが、いずれも夜でした。昼間来て初めて、もう一棟、気になる建物がありました。

気になる建物

建物ごとレールで動いて、望遠鏡が出てくる仕掛けのようです。

夕食

たぶん野外天体観測会としては最高レベル。夏野菜がふんだんに使われ、魚料理に肉料理、おいしくいただきました。ただ、夏野菜の嫌いなあの人は・・・(笑)

星座ビンゴ

星見は、まず天文台の60センチで見せてもらい、それから敷地内のテニスコートに望遠鏡を並べてという流れですが、天文台のキャパシティの問題で、2グループに分かれて上がることになりました。私は最初のグループでした。

食事の後、時間までは最近恒例のビンゴ大会です。ただのビンゴではなく、好きな星座を適当にマスの中に書いてはじめる星座ビンゴです。

好きな星座となると、わざとマイナー星座を並べる人とか、1字2字の星座を書く人とか。素直じゃありませんね(笑)。私は、わざとメジャー星座を並べました。

結果は・・・消防車の鉛筆削りをGET。なぜ消防車かというと、シゴセンジャーの血と汗の結晶だそうです(謎)

天体観測(60センチ)

ここには3度目ですが、60センチで見せてもらうのは初めてです。つまり過去2回は天気に恵まれなかったわけです。

心配していた天気ですが、どうやらある程度の星は見えています。木星、M27、M11、アルビレオを見せていただきました。M27は透明度が悪く、星雲としてははっきり見えませんでした。

60センチという大きさですが、ニュートン反射です。ということは、接眼部が床から相当な高さにあります。光路を普通よりさらに折り曲げて、ずっと低い位置に出してきていますが、それでも、ほとんどの場合脚立に登らなければ覗けません。小さい子どもたちはそれだけで大冒険だったみたいです。

この望遠鏡は、手でぐいっと振り回しています。大まかな位置に向けてから、自動導入にまかせます。たぶん全部自動で動かせるのだろうけれども、手で回した方が早い。天文科学館でも試してみよう(無理)。

60センチ望遠鏡

天体観測(テニスコート)

後半グループと交代した後、テニスコートに出ました。すでに望遠鏡などが展開されています。

天気の方は、時間が進むにつれてどんどん良くなっていきました。はじめの時間こそ、近くで学生のグループ*1が花火をやっていて、その煙がものすごくて困ったりとかしましたが、夜中にはそれもなくなり、非常に良い空になりました。

望遠鏡・双眼鏡で見たもの(入れたもの、見せてもらったもの):コートハンガー、アルビレオ、M27, M15, M13,木星、海王星、M57, こと座ε、アンドロメダγ, ポラリスB, M22, M8, M20, 二重星団、M31, M32, M33, ガーネットスター, M45, NGC 6992 6995(網状星雲)。

目で見たもの:南の地平線からペルセウス座まで続く天の川*2。流星多数。

*1 この高原は部活動の合宿などでよく利用されているようです。また次の日にも何かイベントがあるとか。

*2 当たり前ですが本物です。イルミなんかじゃなく。


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