関心空間で、「『エスキモー』は蔑称、『イヌイット』と呼ぶべき」という話を見かけました。これ、以前から知られてる話ですね。一応コメントしてきましたけど、実は極北に住む人々を一律に「イヌイット」と呼ぶのはかなり問題がある、という議論も当初からあります。
これによれば、カナダでは「エスキモー」は差別用語として認識され、「イヌイット」が正式な呼び方として定着しているが、アラスカでは「エスキモー」が「エスキモー」自身も認める公式の呼称とされ、むしろ彼らの中には「イヌイット」と呼ばれることを嫌う民族もいるとのこと。当時の文部省が教科書から「エスキモー」を排除したりしたのは、実はきちんとした議論もないまま、「社会風潮に従っただけ」というお粗末なモノだったようです。
とはいえ、日付が古いな。最新の議論ではどうなっているのだろうか。
ほんとですね、ふむふむ。
この新聞記事と言うやつ、読んだことあるかも知れない。
ところで、改めて「エスキモー イヌイット」というキーワードで検索してみると、「イヌイット(エスキモー)」とか「エスキモー(イヌイット)」というような、一方を他方の別名か読みかえとしている表現が非常に多く見られるようです。ううむ。。。
相変わらず例のキーワードで検索される事が多いので、文例でもないかと思って検索やってみました。こういうことをやると大体脇道にそれて本来の捜し物を忘れてしまうんだけど、今度もその罠に陥ってしまった(^^;
浄土真宗では「ご冥福をお祈りします」は亡くなられた方に失礼だそうです。なぜかというのはこちら。うちの家も浄土真宗のはずだけど、知らんかった。ていうか普通、「ご冥福をお祈りします」って使いますよね。
当然、真宗では「供養」という概念もおかしいし、祖先を供養しないと祟るというのもおかしいのです。そういや、うちにお経をあげにくるお坊さんも「私には故人を成仏させる力なんぞない」とはっきり言ってたな。「そんなもん、何十年かそこら修行したぐらいでできるわけがない」と。
もちろん、浄土真宗でのことで、仏教の他の宗派や仏教以外の宗教には関係ありません。
「新着情報」ではWIND実験とか宇宙花火とか、言葉を固定しかねてしまったのは良くなかったです。ともかく、私のところでは曇られてしまい、見えませんでした。晴れたところでは肉眼でも確認できたらしいです。
ところで、この実験は、高層大気を調べるのが目的でした。高度100kmから300kmといえば事実上宇宙空間ですね。
今回は実験ということで、あまり無いイベントなので注目しましたが、ショーとしてやろう、というようなことになると、相当に嫌かなと思います。本物の星を見る妨げになりますから。
前にかかわったことのある天文サークルは自己紹介タイムが好きでした。そこに限らずサークルなんてのは、初参加の人がいたりするととりあえず全員が順に自己紹介をやったりするものですね。
新来の人がいる場合は、やっぱり最初に顔合わせぐらいはやっておくものです。でも、新来の人と打ち解けるとっかかりを作るのが目的であって、スピーチ大会が目的じゃない。誰がどんな人かは、付き合っていけばおのずとわかる。一方、身の上話なんか何人も何人もから長々と聞かされても、よほど話がうまくないと聞くだけ疲れるし、いちいち覚えてへん。だいたい、全員の自己紹介に何十分もかけるより、はよ星見たいやん*1。
そんなわけで、基本的に名前だけで済ませたかったのですが、そこではそういうのは許してもらえなかったわけで。
サークルやってる気分に浸るには良いネタなんでしょう、自己紹介スピーチ大会というものは。
(9月3日、ちょっと書きなおしました)
*1 実際、そこでは観望会で新来の人があると夕暮れどきの天体を狙うのは難しかった
先日のサイエンスカフェでは、小さな点々がだんだん集まって微惑星になっていくシミュレーションについ見入ってしまいました。
また、小久保さんは4D2Uにかかわっておられたということもあり、Mitakaの投影も。
このMitakaは、実際の観測で得られた天体の位置をプロットしてある、いわば最新の宇宙の全体地図なわけです。
最遠の位置からみると、無数の銀河がいくつものきれいな扇形に配置されています。本当に扇形に分布しているわけではなく、観測された範囲だけがプロットされているからなんですが、これって、適当に星をちりばめたただのCGではない、というその証拠みたいなものです。人類が知る天体のすべてがここにあります(かなり大袈裟)。地理学専攻なので地図はいっぱい見たつもりだけど、これだけスケールの大きい地図は知らない。それだけでわくわくものです。
しかし、実は、意外とMitakaは人気がありません。先日のホスピス観望会でも上映したようなのですが(別の現場にいたので詳細はわかりません)、後のアンケートでは、あまり面白くなかったという感想がありました。同時に実施した天体写真のスライド投影の方がよかった、とのこと。
また、某天文同好会でも「MitakaよりGoogle Skyだ」という声があります。GoogleSkyは、要するに巨大な全天天体写真、さらに多くの天体の画像が配置されていますから。
でも、4D2Uの上映(私は京都で見ました)などでは、Mitakaは評判がいいようです。サイエンスカフェでもそうでした。
「面白くない」と言われた場合との違いは、解説の有無、ではないかと思います。
Mitakaは、どういうものかきちんと理解していなければ、ただのCGとしか見てもらえないように思います。自分でPCにダウンロードした場合は、当然誰も解説などしてくれませんから、わけもわからず動かしてみて「ふーん」で終わってしまうのでしょう。それに対してGoogleSkyは一目瞭然です。
私はどちらが好きかといわれると、実はMitakaです。GoogleSkyも、一見星がない空間をどんどん拡大していくと思わぬ銀河が現れたりして面白いのですが、でも、GoogleSkyでFukuharaを探そうとは思わない*1(^^)
ただそれは、Mitakaのデータがどういうものかわかっていて、それに意味を感じているから言えることです。微惑星のシミュレーションも、それと知らなければ、ただの説明用のCGアニメーションという認識で終わっていたでしょう。
実はこれって、私が、科学館や博物館で、コンピュータ仕掛けで展示などを動かすことに懐疑的な理由でもあります。コンピュータを使ったら、肝心の、動く仕組みの部分がブラックボックスになってしまうのですよね。ピタゴラ装置(もしくはわくわくスイッチ)みたいに、動く仕掛けが見えないとわからないし面白くない。
*1 Mitakaでも探すのは至難の業ですが、でもそこにプロットされているはずなのです。
★ 荒川@Club-HUAA [ざっと見たら教科書検定でも一応考慮されてるようですね。 > http://www.ninomiyashoten.co..]