毎年、年に三回程度開催されている、ある病院の緩和ケア病棟での観望会。今年最初の会が開かれました。
低空ややかすんでるものの、比較的晴天に恵まれました。患者さんは3名、私が到着した時はそのうちの1名の方はもう病室に戻られた後でした。
5月31日に地球への最接近(中接近)を控えた火星は、春先に比べて相当に明るく、木星に並ぶ圧倒的な存在感です。「火星に対抗するもの」の意味を持つアンタレスは、この時期の火星よりも3等ほども暗く、低空であることと相まって全然対抗できていません。
望遠鏡では木星、火星、土星、そして終盤に昇ってきた月を見ていただきました。車椅子なのでやや苦労はしますが、望遠鏡の三脚の高さを調整して接眼レンズの高さを目線の高さに合わせて(当然導入しなおしです)、何とか見ていただけました。
一人の方は大変熱心で、長く残られました。以前から星が好きだったとのことで、非常に満足して戻っていただけたようです。