編集後記


2014年04月27日(日) [長年日記]

SPring-8施設公開

壁組*1でSPring-8施設公開へ向かいました。私自身は何回目かな。施設公開はたしか3回目。

SPring-8の施設の詳しいことは一昨年の施設公開のレポートを見ていただくのがいいでしょう。今回は実験ホール内のブースを一つ一つ見て回った(時間の都合等で飛ばしたブースもあります)あと、蓄積リング一周ツアーに参加→昼食→中央制御室→蓄積リング棟の内部→SACLAと巡りました。

天文的にはもっともよく知られたビームライン、BL47XU。「はやぶさ」が「イトカワ」から持ち帰った微粒子の初期解析がここで行われました。

蓄積リング一周ツアー。一行の目の前を右前方から左後方へ横切っているのは長尺ビームライン。

実験ホールから蓄積リング棟への入り口。厚さ一メートルぐらいある扉で放射線をしっかり遮蔽します。手前には鍵がいっぱい刺さっています。担当者が蓄積リング棟内に入るときは必ずここから鍵を抜いて持って入り、出てくると差しておきます。この鍵が全部そろわないと蓄積リングは運転できません。中に人が取り残された状態で運転を始めてしまう危険を防ぐための措置です。

中央制御室。かっこいい。「〇〇発進せよ」とか言ってしまいそうです(なんの司令室だ)。

蓄積リング棟の内部。SPring-8を特徴づけるドーナツ状の建物の内側半分になります。光速に近い速度に加速された電子がここをぐるぐる回り、放射光を発振します。建物の形やこの設備から誤解されそうですが、ここでは加速はしません。加速した素粒子の衝突実験もしません。ヒッグス粒子は見つけません(笑)。

SPring-8の敷地内には、上郡町、たつの市、佐用町の三市町の境界が一点に集まる一種の「特異点」があり、そこに「石」が置いてあるとのことでした。探し回って見つけたのが、「石」どころではない立派な記念碑でした。

蓄積リング棟の東側にあります。

最後にX線レーザー施設「SACLA」を見学しました。

SACLAの実験ハッチ。

SACLAのアンジュレーターが並ぶ部屋。長大ですが、その向こうに、もっと長い加速器棟があります。

最後に、SPring-8のキャラクターの一人、にゃん博士と、今回初めて目撃したSACLAのキャラクター、ピコネコ

SPring-8はキャラクターが多く、にゃん博士を含めて9人いました。それに更にSACLAのピコ猫が加わったということです。ピコネコは最初何なのかよくわかりませんでしたが、猫だったようです。

*1 時々、姫路の小赤壁で一緒に星を見ている仲間たち。いつしか「壁組」と呼ぶようになりました。

おまけ

昼食は施設内の食堂で。たぶんこの日だけのメニュー。チキン南蛮タルタルセット600円。

混み合うかと思いましたが、人は多かったものの、難なくテーブルを見つけ、ほとんど待ち時間なしで食事にありつけました。

SACLAでもらった暗号と暗号表。ちょっと解読はしんどいです。


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