さくらのVPSがリニューアルし、同じ値段で大幅に性能アップしたプランがあるので、乗り換えることにしました。
そろそろ最終段階で、早ければ今夜中にDNSを切り替えて完了となります。すでにWebコンテンツは新旧で同期しているのと、TTLはわりと短めなので、切り替え時の混乱は抑えられると思います。
だいたい、こういう時にトラブルというものは発生してくるもので、旧VPSがここ数日非常に重いという問い合わせがありました。
確かにtDiaryは重くて、トップページと直近の一日分表示は静的HTMLを生成するなどしているのですが、そんなどころの話ではないようです。私の方はどこから(自宅、こっそり職場から、携帯、モバイルPC)アクセスして確認してみてもそういう事はないのですが、どうも特定の相手との通信が重くなる様子。調べているうちにこういうページを発見しました。
TCP Segmentation Offloadが仮想環境と相性が悪いとのこと。
対策してみると、あっさり解決したようです。
さらに調べてみると、仮想環境におけるTSOの問題は、結構以前から話題になっていたようです。いままで星の情報.jpサーバで発覚しなかったが不思議。いや気がついてなかっただけかも知れません(汗)
ただ、調べていて気になったのが、多くの記事で引用されている、ある1件のブログ記事です。この記事自体はとても良くて、私も大いに参考にさせていただいたのですが、日付は2008年5月。
でも、件の記事を引用する、他のほとんどの記事は、その2008年5月以後の状況を知らないかのような記事が多い様子。
具体的には、その記事はVMWareでの例だったのですが、VMWareはESX 3.5でTSOをサポートするようになっています。でも、「仮想環境では何であれTSOは無効にすべし」という、意見というより確定したノウハウとして語られているのがほとんど。
ESX 3.5でのTSOサポートが知られていないだけ、という気もしますが、実は「VMWare TSO」でGoogleで検索すると2件目に出てきます。ESX 3.5以降でもやっぱりうまくないとか、いやそれでも仮想環境全般にTSOは…という話なら分かるのですが。
特にこういうコンピュータ系の話は、いくら良記事でも、日付を確認して「今はどうだろう」ということを常に検証しなればならないと改めて思いました。