どんより曇り空です。
佐治を出発。2日目の立ち寄り先は、「ひょうご環境体験館」でした。
SPring-8の北隣にあります。本当はSPring-8への立ち寄りを検討していたのですが、間の悪いことに、ちょうどこの週末、全停電予定日とのことで、見学はできませんでした。
播磨科学公園都市を南北に貫く大通り、その北の外れでバスを降り、山の中へ続く坂道を歩いて登って行きます。
まずは野外でご飯。別の団体が中におられるとのことで、待ち時間の間、スタッフの方が周囲の樹木などの解説をしてくださいました。
続いて施設の中へ。道を更に進むと、ひょうたんを縦半分に割ったような奇妙な建物が現れます。
間伐材でトラスを組んでドーム型に組み立てた建物。ひょうたんのように見えますが、3つのドームから構成されています。(施設概要参照)
地球環境を守ろう的なビデオを見た後、体験学習へ。木炭とアルミ箔で電池を作る実験を行いました。食塩水に浸したキッチンペーパーを木炭に巻き、その外側から更にアルミホイルを巻きます。プロペラ付きのモーター(扇風機?)をつなぐと見事に回ります。木炭電池一つの電圧は小さいのですが、いくつか直列につなぐと電子オルゴールを鳴らすぐらいの電圧になります。割合簡単に電気が起きたので感心しました。
ただ、「電気を起こすには(原子力や火力だけでなく)他にもいろんな方法があるんだよ」という事を教えるための実験だったようですが、その教材として木炭電池が適当かどうか・・・・少なくともエコではないですし*1。
他にも、風力発電の風車の模型とか、
燃料電池もありました。
この燃料電池、「本物」です。水から水素を作り、その水素で電気を起こしています。ただ、この模型自体はわかりにくい。前段で太陽電池の電力で水を電気分解して水素を発生させ、その水素を燃料電池に供給しているのです。つまり純粋に燃料電池の部分は後段のみ。よく気をつけていないと「燃料電池は太陽光を使うのか」とわけのわからない勘違いをしたり・・・はしないか。
*1 電気を起こし続けるとアルミは溶けていきます。アルミを作るには膨大な電力が必要で、この木炭電池は結局のところ、アルミ精製に使った電力の一部を取り返しているに過ぎません。
ひょうご環境体験館の中を見て回っていると、ここにも昆虫の標本がありました。
なんだか一日目に行った昆虫館を彷彿とさせるなぁ、まあ、環境だからなぁ、と、そのときはそれくらいにしか考えてなかったのですが、いまこのレポートを書くためにちょっと調べていて、佐用昆虫館の沿革の一節に目が止まりました。
平山コレクションは県に引き取られ、標本の一部は「ひょうご環境体験館」に展示されることになりました。
[佐用町昆虫館 沿革「閉館に伴う「平山修次郎コレクション」の移設作業(2008.3.14)」よりより引用]
こんなところでつながりました。