神戸市立青少年科学館の「JAXA宇宙飛行士 山崎直子さん特別講演会」。申し込み数多数のため、急遽近くのポートピアホール(神戸ポートピアホテル内、1700人収容)に会場を変更して開催されました。
往復はがきによる申込で、抽選でしたが、3000人以上の応募があり、ということはこれでも半数近く落選したことになります。明石の星の友の会(ほしとも)の応募者にも落選者続出だった模様です。
そんな中、幸いにも、私は、ほしとものある人がとりまとめて応募してくれたのが当選し、あわせて四人で参加することができました。
会場には、他のほしともの人や天文科学館の関係の人々もちらほら。
話は、まず宇宙飛行士になったきっかけ、山崎さん、一度選抜試験落ちられているんですね。続いてISSの話、ミッションの話を画像や動画を交えながら。宇宙から見た星空(流星も見えたそうです)、オーロラ、地上の風景、夜景、そして将来の話、直近の「こうのとり」や古川さんの長期滞在、自身の今後の取り組みの話などと続き、「一つ一つの地道な積み重ねを大事に」という話で締めくくられました。
会場は子どもが一杯でした。続けての質疑応答では、その子どもたちを中心に最初から盛んに手が上がりました。
山崎さん、ステージを降り、走りまわって質問に答えられます。
それでも、時間の都合で一部しか答えられず。
数々の質問の中で衝撃的だったのは、病気になったらどうするかと言う話で、虫歯がひどくなってどうしようもなくなったら、ISSにはペンチがあるのでそれで引っこ抜けと。まあ冗談でしょうけど。たしか虫歯は宇宙へ行く前に完全に治療するのだったでしょうか。
こういう人たちを見ていていつも感心するのは、どんな質問をされても明快に即答されていることです。「Q:子供の時、親に言われた言葉で印象にのこっているのは」なんて、私は聞かれても答えようがない。
講演会が終わり、昼食をとって青少年科学館に入ると、奥で人だかりがしていました。
山崎さんが帰られるところでした。距離2メートルまで接近。
スーツに着替えられたところは普通の女性で、かえって親近感がわきました。
落選してがっかりしていたのですが、講演会当日の様子が手に取るように分かって嬉しくなりました。元気な子どもたちの質問に答えようと会場を走り回ってくださった山崎宇宙飛行士の誠実さが感じられます。冗談を交えたユニークな講演会、きっとまたどこかで開催されるでしょうから是非伺いたいと思いました。レポートありがとうございました!!