今年は一回だけの特別開催です。
日本の宇宙開発史上最も愛され、もっとも国民を熱狂させている小惑星探査機「はやぶさ」そのムーブメントがなぜどのように起こり広がっていったのかを考えます。
ゲストはテラキンさんこと寺薗淳也・会津大学先端情報科学研究センター助教。「はやぶさ」のタッチダウン当時、管制室から精力的に情報を発信、その机の上で、某栄養ドリンクの空き瓶がどんどん増えていく様子が、管制室のネットライブを見守る人々の目を釘付けにし、「はやぶさ」といえば某栄養ドリンクというエピソードを作り上げた当の本人です。
「はやぶさ」の広報といえば、私などは、松浦晋也さんを始めとする「外の人」が中から情報を引き出してどんどん発信していたという印象が強かったのですが、実は、打ち上げの前、まだMUSES-Cとだけ呼ばれていた頃から、一般の人を巻き込んだ探査を進めていこうという機運が強かったということでした。相模原キャンパス一般公開に代表されるように、自分たちの研究や技術を多くの人達に語りたい知らせたいというのは宇宙研の伝統とのこと。そういう伝統がいい形で結実したのが「はやぶさ」であったということ。
そうそう、小惑星探査フォーラムってあったし、甲斐恵美子さんのアルバムが出たのも、打ち上げ前。
そして、中の人が発信するもの、また中の人が自ら発信しにくいものを、松浦さん達、外にいる人(テラキンさん曰く「やや外の人」)が適切に発信してくれた。
テラキンさんは「はやぶさ」ブログの編集をされていたのですが、そこにおいて意識されていた「飽きさせてはならない、そのためには常に新しい情報を供給すること」これ、いい悪いは別にして、ほんとに鉄則なんです。私のサイトでも最初のうちはとにかく毎日一件でも載せようとしていました。間隔があくと見てもらえなくなるから。
今はそこまでしていません。今は4日も空ければ安否を心配するメールが・・・(^^;
そして「正直であれ」うん、見る人は馬鹿じゃないです。
テラキンさんの話を聞いていてもうひとつ思ったのが、リーダーの考え方でした。いくら下の人が「どんどん発信したい」と思っても、上が理解しなければ進まないわけです。やっぱり川口さんはすごい。
ゲスト席の周囲に飾られたグッズの数々
中和神社のお札。金曜日に、テラキンさんと三島さんでお参りされたとのこと。
同じ日に、大正製薬のリポビタンDの工場を見学され、歓待されたそうです。
すると、参加者の中からこんなモノを作った人が・・・・
これ、成分表などもちゃんと作りこまれています。
後半のディスカッションで、三島さんがいきなり無茶ブリをします。
飾ってあった本の中から一冊を参加者から選んでもらい、その本についてテラキンさんに解説してもらうという・・・
さらに他のグッズも適当に取り上げて「これは?」という感じで解説を求めます。
でもそこはさすがテラキンさん、本でも焼酎でも、何を持ってこられても完璧に語ります。「これは初めて見た」というものでもちゃんと何かを語ります。本当に引き出しの多い人です。
そのさなか、いきなり飛び入りで入ってきた一団が・・・
岡山で、「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」の上映を市民レベルで企画し、成功させた、 「はやぶさ上映プロジェクトin岡山」の人と、「はやぶさ」「イトカワ」
この「はやぶさ」、すごいんです。
アンテナは傘。
イオンエンジンはAmazonの箱にライトを貼っています。ちゃんと3つだけ光っています。
でもってイトカワ。イトカワの着ぐるみなんて、他にないでしょう。
この「はやぶさ」、帰還の道のりはやはり苦難の連続でした。
13:30~16:30という長丁場をさらに30分以上オーバーして、でもまだまだ時間が足りない感じで終わりました。