編集後記


2009年10月12日(月) [長年日記]

引原ダム

兵庫県は揖保川上流の引原川にあるダムです。昭和16年に着工、一時中断を経て昭和33年に完成。

子供の時はよく遊びに連れて行ってもらっていて、ダムと言えばここでした。

 

ダム湖は「音水湖」と呼ばれています。

下流側は下まで降りることができるようです。降りたいとは思いませんが・・・・

放流バルブ。平成8年まで使われていたもの。

 

ここへ来たのは何年ぶりになるか・・・そして、今日は、初めてダムの対岸へ渡りました。そこで、対岸にはダム建設当時の施設がまだ残っていることを、これまた初めて知りました。

対岸に残る遊歩道。実は、ダム建設当時、コンクリートを運搬する台車が通ったレールの跡です。途中には、鉄道のポイントのようなホームのような分岐した場所があります。

 

その先にはコンクリートの構造物。表面はひび割れたりしていますが、まだ頑丈そうです。これは「バッチャ―プラント」という施設でした。

 

この屋根の上にミキサーがあり、そこで練り混ぜられたコンクリートを、下の台車に落して積み込んだ設備です。天井には、コンクリートを落とした穴が残っています。

建築当時の写真が貼ってありました。これを見るとバッチャ―プラントの形と位置が良くわかります。

 

ところで、このダムもご多分にもれず、ダム湖の下に集落が沈んでいます。音水湖の水が枯れた時は、湖底に当時の集落の跡が姿を現すことがあります。

これもバッチャ―プラント跡に貼ってあった写真。

Webを探して見ると、沈んだ集落の歴史を残そうと自費出版で本を出した人、歌を作った人・・・

村が一つなくなるというのは大変に重いことです。

引原ダムは発電、工業用水、灌漑用水取得を目的とする多目的ダムです。発電も目的と言う事で、発電所はここから少し下ったところの国道沿いにあります。見た目、意外に小さな施設です。発電能力は最大5,000kwH。

原不動滝

たぶん、ここは、前にも載せたことがあると思いますが・・・

引原ダムと同じく、子供のころ、滝と言えばここ。ダムからやや下流にあります。

写真2枚縦につなげてみた。

向かって右手の大きな滝が雄滝、隠れていますが、左手の茂みの無効に雌滝があります。雄滝は三段からなる雄大な滝です。

現在は滝を見るためのつり橋がかかり、全景が望めるようになっていますが、子供のころはそんなものはなく、一番下の位置から見ていました。そのため全体像はなかなか分からず、雄滝の最下段だけしかわかりませんでした。


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