(Mixiのてらきんさんの日記から、許可を得て転載)
すっかり忘れていましたが、そういえばこのクリスマス、有名な「アポロ8号」のクリスマスイブから、ちょうど40年になるんですね。NASAのプレスリリースでは、NASA TVで、このアポロ8号の有名なクリスマスイブの中継についての特番を放送するということです。
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/dec/HQ_M08-268_NASATV_Apollo8.html
アポロ8号は、はじめて月に(月に近いところに)人間を送り込んだ宇宙船。アポロ計画を1960年代中に実現させるために、当初予定になかった、「月を周回して帰る」という大ミッションが課せられたのでした。
「かぐや」が動画で撮影して有名になった「地球の出」を、人類ではじめて写真に収めたのもアポロ8号でした。そして有名な「サンタクロースがいた」交信や、聖書の「創世記」の朗読。ある意味、11号に次いで人類に強烈な印象を残した月ミッションかも知れません。
さて、40年経ち、NASAの方はというと、ルナー・リコナイサンス・オービター(LRO)が無事、熱真空試験を終了したというニュースが入っています。
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/dec/HQ_08-335_LRO_Thermal_Complete.html
まぁ、重要なマイルストーンを1つ通り過ぎた、ということだと思うのですが、そもそも打ち上げ予定が今年の11月24日だったことを考えると、このタイミングちょっとねぇ、という気がしないでもありません。
アメリカは次期政権で宇宙政策がどう展開されるのか、何よりも経済的な状況が宇宙政策や宇宙産業にどのように影響するのかが非常に懸念されます。日本は宇宙基本法や宇宙戦略本部の政策が来年は本格化し、宇宙機関の再編などもうわさされています。中国やインドの状況も見逃せません。この先宇宙関係は一筋縄ではいかない時代がやってくるとは思いますが、それでも、知りたいことは知りたいんだという声を上げ続けていくことが、私たちには求められるんだと思います。
サンタクロースは月の裏側にだけではなく、あちこちにいるはずですから。