明石市立天文科学館の新しいプラネ番組。本日から開始でしたので。例会の前に見てきました。
「かぐや」観測データから作成した、ティコクレーターの上空を飛びまわるムービーを、新プロジェクターで見せてくれます。全周映画なみの迫力です。迫力だけなら「ああすごかった」で終わりですが、実際に月の上空で観察しているかのように、クレーターの構造がよくわかります。見る人が見たらあれだけで論文書いてしまうかも。
後で、朝顔光明寺を探してきました。ここは光源氏が和歌を詠んだという「月見の池」があります。新しい建物の小さなお寺です。門が閉まっていたので中には入れませんでした。
フィクションなのになぜか光源氏が和歌を詠んだ場所が実在します。他にも明石の君の屋敷へ通うのに通った道があったりします。実は江戸時代、明石を治めた大名の中に源氏物語が好きな人がいて、そういう場所を整備したようです。
例会は年に4回あります。今回の発表は3つ。
1つ目は福田さんの報告で、情報通信研究機構の一般公開で、日本標準時発信の心臓部を見てきたようです。心臓部と言っても本当に時刻を生成している原子時計を直接目にできるわけはなく、その手前の部屋までのようでしたが。
あの震災で天文科学館が被災した時、「日本標準時はどうなる」と心配した人がいたのですが、一地方自治体の科学館にそんな重大な役割が課せられているわけはなく*1、こっちがやられる方が危ないのかな。
そういえばlocal-group.jpの上位NTPサーバをまだ決めてないのです、まえはインターネットマルチフィード時刻情報提供サービスや、NICTの公開NTPサーバを使っていたのですが、今はアメリカにありますもので・・・アメリカだからいっぱいありそうなものですが。。仮想サーバなので、ホストOSの時刻との兼ね合いがあるので、わざわざ自分でNTPサーバを立ち上げる必要はないようです。
2つ目は、仕事でイギリスに行かれた人が、スケジュールの合間をぬってグリニッジ天文台とロンドンの科学博物館に行ってきたという報告。科学博物館は、とにかくでかい。産業革命当時の蒸気機関車の実物とか、飛行機の実物とか、ロケットの実物(30メートルぐらいあるやつ)とか、一杯屋内展示してあるのです。実物展示が非常に多いようで、行ったら一日見飽きないだろうな(一日ではとても回れないそうですが)。
そして何が世界征服かというと、グリニッジ天文台にブラック星博士(のペーパークラフト)を連れていってるんですね。子午線を示すラインの上に博士をまたがせて、通りがかりの人の冷たい視線を浴びながら写真を撮られたとのこと。なお、博士を渡航させるについて、特に空港で問題になることはなかったようです(笑)
最後のほしともキッズについては、私も8月の回について感想を言いました。もっとサポーターへの参加も、ということだったので、別に異能の才を持った人がサポーターをやっているのではないし、一人ではなくみんなが協力して一緒にやってくれる、ということを頭において話したつもりでしたが。伝わったかどうか。
そのあと、井上さんからブラック星博士の東海征服作戦の話(世界征服の後で東海征服ですか、というツッコミを受けながら)、先日NHKニュースで新プロジェクタを取り上げてもらった話、そのプロジェクタによるティコクレーターのムービーの上映、とありました。
*1 シゴセンジャーは日本の標準時を守るという大事な役目を負っていますが(^^)