あの震災の被災地周辺の住民としては、地震と聞くと無関ではいられません(と言って何かをするわけでもありませんが)。震度6強を観測した岩手県奥州市は水沢観測所などがあるところでもあり、その点でも心配でした。水沢観測所などは今のところ大きな被害がないという話も入っています。人的被害の有無まではわかりませんが、いずれ発表もあるでしょう(なければ、観測所については大したことはなかった、ということでしょう)。
報道を見ていると、発生後の各方面の対応はかなりスムーズに進んでいる印象を受けました。仙台市などはもともと地震対策が進んでいるとも聞きます。もっとも、まだ発生から24時間経っていないので、被害の全貌が明らかになっているわけでもないでしょう。亡くなられた方やけがをされた方もおられますし、避難されている方もおられます。お見舞い申し上げます。
地震の情報を携帯で確認しつつ、天文科学館へ。
先月に引き続いて2度目の担当です。天気は世間的には晴れ、でも薄雲が出ていて、星を見るのは不可能な状態でした。
まずシリウス、次にプロキオン、リゲルと試してみましたが、全く見えません。ならばと、ダメ元でカノープスを導入しようとしてみたら、その高度まで下がりきる前にリミッタがかかりました。明石海峡大橋が入るのにカノープスが入らないとは。低いんだな、カノープス。
最後には土星も試してみましたが、だめ。今日のお客さんは80人ぐらいでしたが、それでも日頃見ることのない大きな天体望遠鏡に驚かれるやら喜ばれるやら楽しんでいただけました。値段の質問が多かったかな。
今年度から2カ月に一回の割合で定期開催になった「ほしとも☆キッズ135」*1の勉強会、2回目です。テーマは「月」。
なにやら難しい資料が配られます。で、何をやるかというと、「隕石衝突実験」(?!)
隕石に見立てたいろんな物体を、月の表面に見立てた砂や小麦粉の上に落として、その様子を観察します。
「落としてみたいものを持ってきてください」ということで、なんだかいろんなものが持ち込まれました。乾電池、時計、スーパーボール、じゃがいも(持参者いわく「イトカワ」^^)etc.....
とはいえ、砂では、なかなかきれいに飛び散りません。やはり、ボトっと落とすのではなく、エイヤっと勢いよく叩きつけた方がいいのかもしれません。その点、小麦粉はよく飛び散りますが、どうも隕石衝突のイメージでは・・・ああ、先にそういう先入観をもっているのはいけないですね。
子供たちはいろいろなものの「衝突後」の様子を熱心にスケッチして、実験のあと、気がついたことを発表していました。
*1 明石市立天文科学館星の友の会ジュニア部門