本を読むのが好きといっても大したものを読んでいるわけでもありません。このごろは軽い時代劇ものばかり読んでいます。それもドラマとか映画とかになってから読んでいます。ミーハーだな。
こういう小説には、江戸の地理や生活風俗なども書かれていて、興味を引かれます。もちろんお話ですからすべて真に受けるわけにはいきません。少なくとも江戸は捕り物話に描かれるほど物騒ではないし、一方、湯屋の二階に裏長屋の住民が集っているような事もありません(湯屋の二階は有料なので、たいてい武士かお金のある人が利用していた)。
別の話で、昔の教科書の中に有職故実を扱った本がありました。平安期の貴族の衣装や持ち物、建物などを図解したものですが、結構好きで、暇があると眺めていた記憶があります。
この本は、江戸庶民の生活を、職人や棒手振が住んだ裏長屋から当時のファーストフード(寿司そばその他)から吉原まで、CGで再現してあつかったものです。絵を示されるとそれでイメージが決まってしまう危険はありますが、江戸期というのは(あるいは江戸の町というのは)ほんとに町人文化の時代だったんだなと思わされます。