地球をほぼ三分の一周して、南太平洋上空で「きく8号」を分離。近くの諸島はGoogle Mapsでは名前が出てこない。それなりに大きな島があるのに。近づいてみると、ある島には人が住んでいるらしい。ここまで30分足らずで飛んで行ったんですね。
これを見て改めて思ったのが、ロケットは上を向いて飛んでいるんじゃないということ。打ち上げ時こそ真上へ飛び上がりますが、上に向かっていくのは本質じゃない。
地上100キロメートルから上が宇宙空間と定義されています。でも、100キロの高さに上がるのが大変なのではない。本当に大変なのは衛星軌道に乗ることで、それにはおおよそ秒速8キロメートルで地球を巡らないといけない。そのために、機体の大部分に燃料を詰め込んで、それをたかだか二、三十分ですべて使い切るような、そんな無茶苦茶なことをしているのです。
宇宙へ行くのはやっぱり大変だ。