私は日本の宇宙開発の発展に期待を寄せている者です。
独立行政法人・宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部が、小惑星探査機「はやぶさ2」を計画しているものの、2007年度の予算獲得が厳しいということを伝え聞きました。
先に打ち上げられた第20号科学衛星「はやぶさ」(MUSES-C)は、2005年11月に小惑星「イトカワ」の観測と着陸を試み、世界が注目する成果を挙げました。
「はやぶさ2」は「はやぶさ」の同形機で、「イトカワ」とは異なる性質の小惑星を調査することを目的としています。アメリカが火星に連続して探査機を送り込んでいるように、探査は継続して行うことが必要であり、一回行えばそれで充分というものではないと考えます。特に「はやぶさ」はあくまで探査技術の実証が本来の目的であり、それに続く「本番」としての探査計画が行われなければその意義の多くが失われてしまいます。
また、日本は米ソ(当時)に続いて世界で3番目に人工衛星の打ち上げに成功した宇宙開発先進国です。しかし、近年は中国、インドなどが躍進しつつあり、このままでは日本は同分野において後進国となりかねません。
「はやぶさ」の活躍は、私達日本国民に大きな感動と勇気と自信を与えました。また日本の技術力を世界にアピールすることにもなりました。続く「はやぶさ2」にもより大きな成果を期待します。ぜひ2007年度に「はやぶさ2」の開発を開始できるよう、ご配慮をお願いいたします。