編集後記


2006年06月02日(金) [長年日記]

天文も宇宙開発も民の力で

なんでも民営化すればいいというのはいささか疑問ですが、別の考えから、天文も宇宙開発も民間の力でできたら、本当は一番いいんじゃないかと思いました。普通の民営化のイメージだと、企業にやらせてコストダウン、という発想かもしれませんがそうではありません。

資金調達の問題です。税金を使うから面倒なのです。いろんな人の意見を聞かなければならないし、説明/説得しなければならないし、興味も理解も示さない人に悩まなければならない。

でも仮に、やりたい人が自分の金でやることなら、何にどう使おうが他人に意見される筋合いはない。自分のお金は難しくても、理解あるお金のある人に出資してもらうことができれば。

たとえばパロマ山天文台は私設ですよね。「アンサリXプライズ」の「アンサリ」はXプライズ財団への出資者の名前です。また2004年には、ポール=アレンがSETI@homeに寄付をしています。日本でも、屈指の大金持ちが何人か集まれば、もしかしたら国立天文台やJAXAぐらいの運営費用は出るんじゃないか。

もちろん、日本でも民間で宇宙開発に取り組む動きなどはあるわけですがね*1

*1 これを指摘して意見した気になられても困るので、付け足しておきます。


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