編集後記


2003年07月21日(月) [長年日記]

星見

こういうわけで、兵庫県の神鍋高原まで出かけました。

着いてしばらくすると激しい雨。あかんやん。もっとも、長く降り続くことはなく、宿の60センチ望遠鏡の説明を受けている最中に、少しの間晴れ間が。60センチ鏡と同架した屈折でアルビレオを見せていただきました。

この60センチ鏡の運用は、すごいのです。普通、これくらい大きい望遠鏡は自動導入が当たり前です*1。しかし、この望遠鏡は手でぶいぶい振り回すのです。鏡筒は数百キロありますが、バランスが見事に調整してあるので、片手で軽々と振り回せ、手を離すとぴたりと止まります。一応、導入装置はありますが、壊れているそうで、天体の赤道座標を調べるのに使う程度です。目盛環*2を使って手動で導入する方が早いので、導入装置など不要とか。

参加者の一人が持ち込んだ、HROの受信装置とHROFFTを見せてもらいました。HROFFTでリアルタイムに表示しているところは、まるでソナーです*3。即席で設置したのだけれども、数個の流星がうかったらしい。ところが朝になってから、持ってきた人も見たことがないという謎の電波を受信していました。なんだったんだろう、あの電波。

というわけで、悪天候は悪天候なりに面白い二日間でした。

*1 ドブソニアンは除く

*2 最近の大型望遠鏡では目盛環がついているのは珍しいらしい

*3 見たことあるのかと言われそうだが


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