Mozilla を nightly build のにして --xim-status=none
するといけるのか。
まあいいかな。これでデスクトップも Fluxbox 化完了っと。
ほんとは、「最大の小惑星」は、「冥王星の次に大きい」と表現するのが適当かも。あくまで「最大」と言いたければ「冥王星発見以来最大の天体」:) しかし、この天体発見の意義を説明するには後者の方がいいような。
太陽系を構成する天体、「九大惑星」「小惑星」「彗星」他のうち、いわゆる「小惑星」の中で、従来、最も大きいとされてきたのは1801年に発見された Ceres で、推定直径は約900から940キロメートル。また2000年11月28日に発見された Varuna*1 は大きさが精度良く求められて、直径900キロメートルでした。
Varuna は海王星よりも遠くをまわるエッジワース・カイパーベルト天体(EKO)の一つですが、もしかしたらEKOの中にはもっと大きなものが見つかるかもしれないと考えられていました。そして見つかったのが今回の小惑星2002 LM60ということです*2。推定直径1300キロメートル。Ceresよりも飛び抜けて大きい。「最大の小惑星」と言われてるのはそういうこと。
ところで、「最大の小惑星」という言い方は「小惑星」の定義がきちんと決まっていれば言えること。いまは「惑星」と「小惑星」の違いがかなり微妙です。これまで大雑把に大きさで決めていた感があるのですが、九大惑星中最小の冥王星と「最大の小惑星」の大きさの差がだんだん縮まってきたわけです。それどころか、冥王星より大きなEKOもあるかも、と考えられていたりとか。
じゃ、冥王星の立場はどうなるんだというと、以前からかなり揺らいでいます。「惑星」から「小惑星」に「格下げ」になるかも、などと言われている始末です。それどころか、すでに冥王星は、その特徴から、天文学的にはEKOの一つ、つまり「小惑星」と考えられています*3。
しかし実は、「惑星」と「小惑星」を区別すること、というより「九大惑星」を特別視すること自体がナンセンスになってきているのかもしれません。軌道で見れば惑星も小惑星も彗星も流星塵もみな太陽の周りを回っている点で「惑星」ですし、惑星物理的に見れば、地球と木星を同一視するのは無理があります。太陽系の構成の捉え方を考え直す時期に来ているのかもしれません*4。
そんなわかりやすいですか。私の文章って回りくどくなるので気になってるんだけど。
で、荒川さんのところで紹介されてたので私のところでも紹介。「冥王星の分類について、国際天文学連合が態度表明(NAOJニュース)」。この声明が出たのは冥王星に小惑星番号10000番をつけようという提案がなされた時で、冥王星が惑星でなくなるのか?という事で大騒動になったのでした。それで緊急にこういう声明が出されたのでした。たしかアメリカあたりが一番やかましかったとも聞きます。アメリカ人が唯一発見した惑星だから。
NIFTY-Serveのスペースフォーラムで一時暴れられてたのは何年前のことか。なつかしや。
しかし、この方の日記はアンテナに登録しにくいな。URL変わりそうなので。トップページを登録しておこう。
「エッジワース・カイパーベルト天体」の略は、EKOじゃなくてEKBOのようですね。
IAUの声明の3番目が重要です。
これらの勧告は、確立した科学的事実に基づき、関係する社会の一般的同意に裏打ちされたものでなければならないというのがIAUの方針である。冥王星の分類についての決定はこの方針に沿わないので、効果もないし、意味もない。
ということで、天文学上の分類がどうであれ、社会一般の同意が得られない限り、冥王星の地位が変わることはないでしょう。
最近の状況を説明するものとしては分かりやすい内容だと思いますよ。まぁ他のサイトと比較しているわけではありませんけど。<br>他に分かりやすい説明のあるページとしては横浜こども科学館の宇宙・天文ニュースが個人的には好みです。