編集後記


2001年12月08日(土)

小惑星パンドラによるポルックスの食

国立天文台・天文ニュース502号。実はこのニュースを目にしたとき、ちょっとムッとしてしまった。というのも、やっとのことで来年の天文年鑑を手に入れて、見てみたら、ポルックスの掩蔽があるではないか、これはネタにせねばッ!と思ったところへ、このニュースが流れてきたのでした。 自分が知るのがちと遅かった。。。。

2002年の主な現象

2002年は食の年のようです。食べ物じゃなくて、日月星惑星食。特に土星と木星がばんばん隠されますね。ただすべての現象がすべての地域で見える、というものじゃないので、自分の住んでいるところ(というか、見に行くところ)ではどの現象が見えるのか、注意する必要があります。

皆既月食が、ちょうど一年後にありますが、、、、かなり厳しいようですね。アフリカは雨季、オーストラリアは太陽の地平高度が低すぎ、あとは南氷洋へ船で行くしか、、、って、そりゃ当然行くでしょう、南氷洋へ、日食貧乏の人たちは。

「新着情報」冒頭の一言

天文学が長いタイムスケールで人類文明を動かしている力を持っていることを、欧米諸国の指導者たちは理解している。(元国立天文台長、小平桂一氏)
NHKの「プロジェクトX」の「リーダーたちの言葉」(8/21放送)で紹介されていた言葉が、他の「リーダー」たちに比べてなんだか弱いと感じていたので、かわりに勝手に選んでみました。 ちなむと(で、どうする気だ)、「プロジェクトX」で紹介されていたのは、次の言葉です。
少年の日の夢を実現したい 宇宙の果てを見てみたい

2002年12月08日(日)

経緯度が変わる

ていうか、すでに変わっているのですが、

1ヶ月前の話題だけど、日本のヘソ西脇は、東経135度と北緯35度の交点です。大正年間の測量で求められた経緯度交点と、GPS測量で求められた交点*1の2つがあります。くわしくは「日本のへそ」参照です。

このGPS測量による交点の方は、実は年が経つにつれてごくわずかずつ移動していくそうで、100年毎に新しい交点に石をはめ込むんだとか。で、500年後、5つの石が並んだところで完成。気の長い話。500年後、今のGPSがそのままあるのかどうか心配ですが。

世界測地系では、GPS測量によるヘソに一致するのかな。

世界測地系への移行で「明石の科学館はどうなる」という騒ぎもありましたが、明石市立天文科学館の子午線標識は天文測量によるものなので、今回の測地系の移行とは関係ありません。地形図上でも、もともとずれているのだ。

で、作品はどちらにあるのでしょう。見てみたい。

*1 天文測量だと思ってたんだけど、参照先のページでは、どうも違うらしい。

HDD入れ替え

ノートPC(Let's Note CF-M1V)のHDDがなんだか手狭なので、前々から入れ替えようと思ってたのですが、今日やりました。ほんとは今日のつもりじゃなかったんだけど、この機種はなんだかややこしそうで、ほんとに換装できるのか分解してみたら、そんなに難しくはないけれども、二度とやる気が起きそうに無かったので、バラバラになったPCをそのままにして、急遽HDDを買いにいきました。

そういや、ずっと昔に別のノートPCのHDDを換装したときも、壊しそうで「二度とやるもんか」と思ったんだった。

とりあえずリカバリCDを使って工場出荷時の状態に戻してみています。今のところ順調に作業が進んでいる模様。どうせLinux入れるつもりなので無駄な作業ではあるんですが、リカバリCDが使えるとわかってればツブシがきくかなと。

なお、CF-M1Vの分解には先人の知恵をお借りしました。感謝。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

荒川@Club-HUAA [GPSは世界測地系と考えていいと思います。(http://www.gsi.go.jp/LAW/G2000/g2000..]


2003年12月08日(月)

のぞみ未だ復活せず

とうとう今夜でタイムアップか。。。


2004年12月08日(水)

脂肪肝と言われそうなのに

飲んでるし(^^; 実は普段、家でもあまり飲まない。でも時々は買ってくる。今日は、前にもらった「鮭とば」があるのを思い出した、という理屈です。私がもらった「鮭とば」は、リンク先のようなお上品なものではないです。もっと長くて大きい。最初、蛇の干物かとおもった。

はじめて焼酎を買いました。よくわからんので、最近よく昼食を食べに行っている飲み屋のカウンターに飾ってあったのの一つ。

むかし「いいちこ」を飲んで「もういい」と思ったけど、今日買ったのは悪くないかも。


2005年12月08日(木)

73P/Schwassmann-Wachmann 3

来年前半の注目はこれでしょうか。なゆた望遠鏡での撮影画像が公開されました。11月1日の撮影ですが、んー、小さい、というか暗い。19等だそうです。どこまで明るくなるでしょう。どきどき。

はやぶさの苦闘

ここにきて、とやかく言う人が出てきているようですが(順調な時は出てこないね)、まだミッション半ばです。現在のトラブル復旧もまだ途中ですし、この時点で憶測や類推に基づいて騒ぎたてるのは避けたいものです。マスコミあたりがそういう姿勢をとるのを、これまで幾人もの人が批判してきたのではなかったか。

すべてが何の問題もなく進んでくれれば、それは一番いいけれども、惑星間空間に投入した人工天体が通算でたった4機という、経験の浅い国が、乏しい予算と様々な制約の中でやっている、でもとても野心的なミッションです。運用もふくめてすべて順調に進行するなど、私はハナから期待していません。

一方で、「はやぶさ」に関して、マスコミの対応は、記者会見の質疑応答を見ても、これまでの宇宙開発関連の報道に比べてかなり改善してきたのかなと思います。

続:うるう年は神武紀元

国立天文台天文ニュース246号にも、この話が出て来ます。一応紹介しておきます。

2006年12月08日(金)

横浜FC

あ、書かなければと思って忘れていた(汗;;

かなり遅ればせですが、J1昇格、おめでとうございます。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

三男 [城 彰二がまだ現役だったことにおどろいた。(引退会見を見て)]


2007年12月08日(土)

大阪で「銀河鉄道の夜」

大阪市立科学館

大阪市立科学館まで見てきました。

大阪市立科学館では、15時の回に加えて、12月中の土日祝日と25,26日は11時にも上映しています。到着したのは11時過ぎ、午前の回はもう間に合いませんが、15時の回はまだ十分余裕がありました。加えて、12時からのプラネタリウムの回と展示場への入場券も購入。実はリニューアル後のプラネタリウムはまだ見たことがありません。

時間まで、まず展示場へ。特に4階はおすすめです。本物の元素を並べた周期表をはじめ、実物(または複製品)の展示が非常に多いです。さすがに周期表にはウランだのプルトニウムだのはありませんが、でも展示の中には本物の放射性物質もあって、備え付けの計測器で計測できます。驚くことはありません。花崗岩や湯の花も放射能を帯びていたりしますし。しまった、自分のガイガーカウンターを持っていくのでした。外からは遮蔽されているのでたぶん計測不能でしょうけど。

そしてプラネタリウムです。

投影前の表示、市立科学館のプラネタリウムの特徴として、「日本一の星空(世界一だっけ)」はいいのですが、その次「椅子がフランス製・・・よく眠れます」、「ライブ解説・・・ときどきトチります。」・・・場内から笑いが漏れます。ここに大阪を感じたのは私だけでしょうか(^^)

2月29日まで「星の誕生物語」という番組です。リニューアル前は、ライブ解説半分と自動投影半分だったと思うのですが、いまは全部ライブ解説になっているんですね。

日が落ちてから東を見ると、火星がやけに低いように錯覚しました。傾斜ドームなので北半分の「地平線」は実際よりせり上がっているのでそう感じたのでした。北半分は山で覆われていると思えばいいでしょうか(一応、大阪平野の真ん中なんですが)。

昴が投影され、ひと息にそこへ近づいていきます。「拡大」ではなく、地球を離れて接近しているので、星の配置が変わるわけですね。さらにM42に行くと、M42の中にいるようなイメージで全天に星雲が広がります。なるほど、デジタルはこういうものなのですね。

さて、「銀河鉄道の夜」です。プラネの後、食事をしに離れ、戻ってきてみると、チケットは売り切れていました。良い場所を確保するために早めに列に並びます。

会場で見るのは神戸に続いて2回目になりますが、大画面は正義です。映像の中に入り込めるというのは大げさではありません。たとえばむかって右手に北十字が輝いているとき、ふと左に目をやると、列車が近づいてきます。人間がものを見るときというのは本来そういうものなんですよね。一点を凝視するのでなく、眼球や首を絶えず動かして見ているのです。また、神戸の場合は構造上スクリーンを見上げる形になりましたが、大阪は視線水平で全視界がCGで埋まります。あんまりこの作品に「大迫力」という言葉は似合わないような気がしますが、この作品を本当に楽しむんだったら、一度は見に出かけるべきでしょうね。

座席は中央最上段にしたのですが、「銀河鉄道の夜」の場合、もう少し下でもよかったかもしれません。

ロケット大きさ比べ

大阪の後、明石市立天文科学館星の友の会の例会に出席しました。ふくちんさんが、これまで作成されたペーパークラフトを、置き場所がなくなって処分するからということで持ってこられていました。

サターンV,H-IIA,L-4Sロケット

基本的に1/100スケールで統一されているそうで、並べるとそのままロケットの大きさがわかります。サターンV、でかすぎます。H-IIAの倍あります。こんなのを40年前に打ち上げているんですよね。いやになります。

H-IIAの左にあるのが、日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げたミューロケット。かわいい。

ペーパークラフトいろいろ

望遠鏡や人工衛星もあります。並べてみると大きさの違いが面白いですね。H-IIAのすぐ手前にあるのがM-Vロケット、「はやぶさ」をはじめ数々の探査機、科学衛星を打ち上げました。望遠鏡で一番大きいのは「すばる」です。その手前が岡山天体物理観測所の188センチ鏡。日本国内に設置された中で最も大きな望遠鏡です。主鏡径では西はりま天文台の「なゆた」が最大なのですが、「なゆた」は主焦点がF1.5と短い上、架台も経緯台で、全体の大きさは意外にコンパクトなのです。なので、見た目のサイズ*1では、この岡山の188センチ鏡が国内最大です。

人工衛星、探査機で一番目を引くのが、巨大な蜂の巣状のアンテナをもった「きく8号」、こんなに大きいんですね。画面一番手前にあるのは「だいち」、「きく8号」の上にあるちいさいもの2つは、左は名前を聞き忘れました。右は火星探査機「のぞみ」です。残念ながら軌道投入には失敗しましたが、こんな小さいので他の惑星を目指したんですね。

さて、これらペーパークラフトの行先は・・・(^^)

*1 もし厳密な比較をするなら、収容に必要なドームのサイズ、で比較するのが適当でしょうか。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

鈴木義人@☆ [自分も、HⅡ−Aロケットのペーパークラフトを作りました。 自分は、太ももの上で丸い棒で擦って丸めました。 意外とキレ..]

フォーマルハウト [小学生の頃、厚紙に自分で線を引いてはさみで切りだし、ラムダ4S型5号機のペーパークラフトを作りました。流石に球体は難..]

子供に夢と希望を [H-2Aのペーパークラフトを市販のモデルロケットエンジンで飛行できるように改造して、子供達の前で打ち上げたら、大喜び..]


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