LINEAR project(the Lincoln Laboratory Near-Earth Asteroid Research project) は更に他の彗星の発見を報告しました。(C/1998K5)
C/1998K5彗星は5月26日(世界時)に「へびつかい座」で発見され、発見時の光度(m2:核光度)は18.0等でした。 5月26〜30日の128個の観測から放物線軌道として求められた軌道要素(MPEC 1998-K33)によると、近日点通過は7月17日ごろで、北東へ移動しており、6月下旬には「わし座」に達します。 これまでの観測から求められている光度式では、6月下旬に13〜14等台(m1:全光度)になるようです。
文部省宇宙科学研究所が、火星探査衛星「プラネットB」を7月4日に打ち上げ予定です。
[HST新着]ハッブル宇宙望遠鏡が、初めて系外惑星を視認したようです。
the EROS collaborationの N. Regnault と O. Perdereau は、「おとめ座」の無名銀河に17.2等(1998ci)、「かみのけ座」の NGC 4263 に18等(1998cj)の超新星を発見しました。
国立天文台・天文ニュース
C/1998K3(LINEAR)彗星の位置推算表(IAUC 6916)を図にしました。「へびつかい座」から「へび座(頭)」を通って「おとめ座」へ移動します。18等台で、暗くなっていくようです。
P/1998K4(MUELLER 3)彗星の位置推算表(IAUC 6919)を図にしました。「やぎ座」の中を核光度が21等〜20等台で移動中です。
LINEAR projectはもう一つ彗星を発見していました。(C/1998K3)
J. V. ScottiはMUELLER第3彗星(P/1990S1)の回帰を検出しました(P/1998K4)。核光度が20〜21等台で観測されています。
同彗星は約8.7年の公転周期を持つ短周期彗星で、次の近日点通過は1999年3月下旬ごろと計算されています。
Tel Aviv University(テルアビブ大学?)の A. Gal-Yam と D. Maoz は、「かみのけ座」の無名銀河に18.5等の超新星と思われる天体を発見しました(1998cg)。
L. Germany は、 the Mount Stromlo Abell Cluster Supernova Search Teamにおける観測から「うみへび座」の無名銀河に20.3等の超新星と思われる天体を発見しました(1998ch)。
Lincoln Laboratory ETSの F. Shellyは、the LINEAR programで観測された37個の高速移動天体のうちの一つが彗星であったと報告しました(C/1998K2)。
LINEAR彗星は「へびつかい座」と「さそり座」の境界付近で発見され、「さそり座」を南西に移動して「おおかみ座」へ向うと見られています。5月22日の観測では15.7等、25日の観測では13.7〜13.0等で観測されています。
S. Woodings,、R. Martin、A. Williamsは、 the Perth Astronomy Research Group's automated supernova search の一環としての観測で、5月19日(世界時)、「うみへび座」に約16等の超新星を発見しました。(1998ce)
Lyon天文台の Eric Emsellem と Louisiana State University の Geoffrey Clayton、Karl Gordonは、「こじし座」のNGC3504に、超新星をそれぞれ独立に発見しました。(1998cf)
SOHO彗星 (C/1998 J1) の観測と軌道要素、位置推算表です。
MUELLER彗星 (C/1998 K1) の観測と軌道要素、位置推算表です。
国立天文台・天文ニュース2件
J.Mueller は、the second Palomar Sky Surveyの一環として5月17日に撮影した画像から、「こじし座」と「おおぐま座」の境界付近の無名銀河に約17.5等の超新星を発見しました。(1998cd)(
Jean Muellerは、the second Palomar Sky Survey における観測から、5月16日(世界時)に、「こじし座」に17.5等の彗星を発見しました。(C/1998 K1)
Mueller彗星はゆっくりと南に向かって移動しているようです。
IAUCには放物線軌道を仮定した初期の軌道要素も掲載されていますが割愛します。
国土地理院が測地座標系に新基準の採用を決めたたため、子午線が移動してしまうので、日本標準時の子午線標識となっている明石市立天文科学館などが困惑、と新聞に。
でも、子午線は天文測量によって決めたいわゆる天文経緯度によるものです。で、天文経緯度と地図上の経緯度とは現行の座標系では一致していないんですよね。
実際、現行の国土地理院発行の地形図上で、明石市立天文科学館が東経135度線上に乗っていないのはよく知られています。
地図の方の測地座標系が変わるからといって「子午線が移動する」は間違いではないかなと思うんだけど。
で、測地座標系も改めて調べてみるとなかなか深いです。
WNN-Uインターネット観望会の次の番組は5月21日「はるかなる銀河〜春の銀河を見よう〜」です。
吉田誠一さんの「彗星の広場」更新。ランキング1位は当然 C/1998J1(SOHO)。
[HST最新観測]「ブラックホールの養い方」。大きな銀河の中心部に隠された巨大ブラックホールが、衝突した小銀河を「食べ」て成長している様子を撮影。
SOHO彗星(C/1998J1)は、14日(世界時)以降、オーストラリアでの観測が報告されるようになりました。
SOHO彗星の、ハワイで観測に成功したらしいと書いた件、MPEC 1998-J21 で既に紹介済みとの指摘を受けました。確かにその通りで、 May 11.2 UT に N. Biver と H. Dahle により観測された旨の記述がありました。
ご指摘ありがとうございます>指摘してくれた人。
O. PerdereauとN. Regnaultは、18.8等から20.0等までの5個の超新星を発見しました。(1998bx, by, bz, ca, cb)
上記のIAUC 6904 に IAUC 6900 の訂正記事。超新星1998bv の報告者名のうち、 N. Arkhyzは人名ではないとの事です。
国立天文台・天文ニュースを転載します。ソーホー彗星の話題です。
アストロアーツによれば、ハワイで観測に成功したらしい。
1998年4月25日に「ぼうえんきょう座」でガンマ線バーストが観測され、観測された付近にある棒渦巻き銀河 ESO 184-G82 に新天体が発見されました。Ib型の超新星によく似ているということです。(1998bw)
ガンマ線バーストと関連があると考えられ、だとすると、星が崩壊して、中性子星ではなくブラックホールができようとしているところではないかと考えられるそうです。
う〜、上記の要約は非常に怪しい。。。。確かなところは下記URLで確認してください。
IAUC 6901のもう一つの記事はMICROLENSING EVENTSです。これって、あの、大質量の星が重力レンズになって、背景の星の光度が増すという現象だったっけな。
SOHO彗星(C/1998J1)の新しい軌道要素と位置推算表です。現在の光度変化が続けば1日0.5等前後のペースで減光し、今週末は2等になるようです。
これに基づき、SOHO彗星の見えかた情報のページを更新しました。
A. Yu. Kniazev、N. Arkhyzらは、「おおぐま座」の矮小銀河 HS 1035+4758 に、約17等の超新星を発見しました。(1998bv)
メシエ天体に明るい超新星です。
イタリアのMirko Villiは、5月9日(世界時)に撮影したCCD画像から、「しし座」のM96に、13等の超新星と思われる天体を発見しました。(1998bu)
C/1998J1(SOHO)の5月16日(土)の見え方情報を用意しました。
C/1998J1を始めとするサングレーザー(太陽に非常に接近する彗星)を数多く発見しているSOHO衛星の本来の役割は太陽大気や太陽風を観測する事です。そのSOHOの観測結果から、太陽に、地球の竜巻に似た現象が発見されたそうです。横浜こども科学館より。
宇宙史上最大(!)の爆発が観測されたとNASAが発表。GRB971214のガンマ線バースト。
the Mount Stromlo Abell Cluster Supernova Search Teamが、19.7等の超新星と思われる天体を発見しました。(1998bt)
0等級のSOHO彗星(C/1998J1)は、5月8日(世界時)に近日点を通過したようです。予想よりも光度が落ちているようで、日本から最も高度が上がる5月16日頃は2等台になりそうです。
発見画像
新しい超新星が見つかってますがちょっと待ってね。
国立天文台・天文ニュースを転載します。
SOHOのコロナグラフから彗星が発見されました(C/1998J1)。0等級!ただし、5月7日時点で太陽からの離角が約8度しかありません。
しかし、この先、太陽からの離角がどんどん開いていき、アストロアーツによれば、日没直後で薄明が残っている状態の西空に見える可能性がありそうとのことです。5月11日〜20日がチャンスとの事です。
こりゃ、本当にみえたらきっと面白い。
[紹介]地球に衝突する小惑星を阻止するという内容の映画、「Deep Impact」のWebサイト。Internet Watchより。
知人の話では、日本でも上映されるようです。
the Mount Stromlo Abell Cluster Supernova Search Teamは、19等から20等の超新星と思われる天体3個を発見しました。(1998bq, 1998br, 1998bs)
昨年発見された天王星の衛星S/1997U1, S/1997U2ですが、横浜こども科学館によれば、発見者は、これらの衛星の名前として、シェークスピアの作品から「Caliban(キャリバン)」「Sycorax(シコラックス)」と命名する事を提案しているそうです。
[紹介]ベネズエラ皆既日食をQuickTimeVRで再現したものが見られる、江湖良二さんのWebサイト「ぐるーり360°の世界」を紹介します。
Mark Armstrong, Rolvenden は、the U.K. Nova/Supernova Patrol における観測から「ヘルクレス座」のNGC6495に14.8等の超新星と思われる天体を発見しました。(1998bp)
国立天文台・天文ニュースを転載します。ストーンハウス彗星の話題です。
チリ大?のMarina Wischnjewskyが、L. E. Gonzalezによって撮影された写真から、「ぼうえんきょう座」に、18等の超新星と思われる天体を発見しました(1998bo)。