年に3回程度開催している、緩和ケア病棟での観望会の今年2回目です。
しかし、台風が迫る今日は当然ながら悪天候。以前は悪天候の場合は延期していたのですが、今年から天候にかかわらずその日に実施ということになりました。病院へ向かう間も激しい雨で、やむなく駅からタクシーで。
悪天時プログラムの会場になる、談話室に入ってみると、準備がすっかり整っていました。プロジェクターと液晶テレビが用意され、それぞれにPCが繋いであります。事前に送ってあった望遠鏡も組み立てて飾ってありました。覗くとずっとはなれた壁のカレンダーが見えます。今回の観望会スタッフは4名、その中に西はりま天文台のTさんもいました。
参加者は患者さん1名にその方のご家族1名。車椅子でやってこられました。
Tさんが先に液晶テレビ側PCを使って話を始めました。「ステラリウム」を使い、患者さんの誕生星座から始まって、星座の話から何からいろいろと話が進んでいきます。
やがてペルセウス座流星群のことになり、私が引き継いで、もう一台のPCで流星群の写真などを映して話をしました。ペルセ群といえば夏、夏の星空といえば天の川、というわけで、ペルセ群の写真にも天の川を背景にしたものが多くあります。そこから天の川の話に発展し、そろそろ患者さんがお疲れになりそうだというところで終わりました。患者さんもご家族も大変に喜んで戻って行かれました。
話の内容は事前に打ち合わせていたわけではなく、その場の雰囲気で適当に進めていきます。話のきっかけを作るのはIさんが得意。観望会スタッフはバラバラに集まったメンバーですが、それぞれなんとなくうまく息があっています。
写真はその風景を、プライバシーに配慮して水彩画風で。患者さんが帰られた後で、残っているのはスタッフだけなので、そんなに気を使うこともありませんが。