夕方、まだ明るいうちにスピカ食がありました。
スピカ食については、下記を参照。食べ物ではありません。
潜入はまだ明るいので出現を目で狙うことに。午後7時過ぎ、8センチ屈折を庭先に展開。庭は蚊が多いので、蚊取り線香と虫除けティッシュで防御します。
天気は快晴。このところ、晴れているのになんとなく白っぽく霞んでいるという状態が続いていたのですが、今日はすっきりと透明度が良くなっています。宵の明星も明るくきれいです。
経緯台なので手動追尾しながら待つことしばし。気が付いたら月のすぐ横に輝星が出現していました*1。
カメラアダプタがあるのだから撮影しようと思えばできたんですが、そう思いついたのは現象の後。いつもこんないい加減な調子です。
*1 つまり出現の瞬間を見逃したわけです。視野内に月全体が入っていたにもかかわらず。
こちらが今夜のメインイベントでしょう。ペルセウス座流星群の極大夜です。極大のタイミング、月齢などを考えると、ここ10年で最高の条件という前評判でした。
スピカ食の後、望遠鏡を片付けてから、西はりま天文台のスターダストinおおなでへ。
この頃何度か星見をご一緒するご家族が参加される、とは以前にきいていました。「福原さんは来ないの?」と、なんとなく呼ばれていたような気がするのですが、かわべ天文公園に行ったところだし、あいだに一晩置くとはいえ徹夜の連荘はそろそろ体に響くお年頃だよなぁ・・・・と躊躇していました、一方で、極大日は何とかしたいなとも。
そして今日になって、透明度の良い快晴となったこともあり、思い切って行ってみることにしました。
現地の混雑と、駐車場と天文台は離れていることを考慮して、望遠鏡はなし。双眼鏡のみ。
行ってみて大正解でした。ここ何年も見たことがないような澄み切った星空が朝まで。天の川もくっきり。流星は数えきれないくらい流れました*1。
天文台の芝生斜面は、レジャーシートとその上に寝転がる人々で埋め尽くされ、足の踏み場もありません。Twitterで「到着」とつぶやくと、先に到着していたご家族からすぐに反応があり、DMをやり取りしてほどなく合流できました。
広げられたレジャーシートに腰を下ろした瞬間に明るい流星が天頂をさーっと。大撫山が全山「おおおっ!」とどよめき、拍手が沸きおこります。流星が流れるたびに、あちこちから歓声が上がるので、見逃しても流れた瞬間がわかります。
カメラを持っていかなかったのが残念(TT) その分自分の目に収めましたよ←一番の贅沢。
流れ方としては、日付が変わるまでが、比較的明るくて長い流星が多かったように思います。その多くが散在流星と見ました。
日付が変わると明るさと長さは落ち着き、比較的暗くて短めのものが多くなりました。
ピーク予想時刻が近づくにつれてペルセウス群流星が増え、やはり比較的暗くて短めが多かったように思います。また、今回は放射点近くに現われることが多いように感じたので、ペルセウス座を視野の隅に置きながら、なるべく天頂付近を眺めていました。
時間的には一様に流れるのではなく、しばらく間をおいて、2個、3個と立て続けに流れるような出現でした。
そしてピーク予想時刻前後。流星の出現数もピークに・・・・なったはず。いちいち数を数えていませんが、ご家族のお子さんが自由研究で流星の時間ごと出現数を記録しているとのことで、後で聞いたら、整理していないけれども3時台で100個以上だったとのこと。
一緒に見たのは、星仲間2家族の他に、後から加古川市立少年自然の家つながりの人たちが続々とやって来られ、総勢10名というところでしょうか。私自身は少年自然の家には全然行っていないのですが、花北観望会や「星なかまの集い」でできたつながりです。
スターダストinおおなでは例年大変な人出で、天文台に上る山道は渋滞が発生します。昨年はイベントなどが一段落した少し遅い時間(午後10時とか11時とか)だとわりあいすんなり入れたと聞いたので、今回はやや遅めの10時すぎぐらいに到着するつもりでしたが、天文台手前であっさり渋滞につかまりました。スピカホールの周囲や山道の少し広がったところに駐車している車も多数。幸い、渋滞に入ってから30分ほどで駐車場に入ることができました。
私はまだいい方だったようで、その後から向かっていた人たちもことごとく渋滞につかまり、あきらめて帰ってしまった人もいたようです。天文台には「前に進まない」という苦情が殺到したという噂も。確かに流星群が特に見やすくなる時刻、ペルセ群の極大時刻は日付が変わってからなのですが、それにしても例年にない混雑ぶりだったようです。
ともかく行ってよかったです。明石組の人たちもそれぞれ来られていましたが、別行動になってしまい、帰りの挨拶だけですみません。
*1 雨のように、じゃないので念のため
西はりま天文台の日の出