神戸大学付属病院の神緑会館で、緩和ケアを必要とするがん患者とご家族を対象に、移動式プラネタリウムを活用した緩和ケアサロンが、年に何度か開催されています。がん専門看護師の宇野さんはじめ、神戸西在宅ケアネットワーク、神戸大学病院、明石市立天文科学館の共同の取り組みで、今日で7回目になります。詳細については、第2回星なかまの集い発表資料をご覧ください。
前々から、行きたいと思っていたのですが、いつも別の予定に邪魔をされ、ようやく行くことができました。もちろん移動プラネタリウムのスタッフとしてです。
医師、看護師、心理士など多様な職種の方が大勢スタッフとして参加されていました。移動プラネタリウム投影のスタッフは天文科学館の井上さんをはじめ4名でした。
会場設営、私たちがプラネの準備をしている間、スタッフさんたちがたくさんの風船を膨らませていました。オレンジバルーンプロジェクトの風船でした。たくさんのオレンジの風船が会場を彩ります。
そういえばハロウィンです。オレンジ風船がちょうど似合う感じです。写真撮影の背景用に、ホワイトボードにオレンジの風船やらお化けの絵やら三角帽子が飾られたものが用意されていました。患者さんやご家族の写真を撮り、その場でプリントして差し上げる段取りになっています。
お菓子が並べられたテーブルもきちんと飾られています。「神戸大の人はほんとにセンスいいんですよと」と宇野さん。
緩和ケアサロンのメインとなるプラネ投影は全体で4回、午前中に小児科の患者さんを対象に2回、午後から緩和ケアの患者さん対象に2回。うち午前午後各1回ずつの解説を私が担当することになりました。他に、直接病棟に赴いての星空解説が1回。こちらは井上さんと天ボラ1名が対応。
午前。井上さんが1回目を担当。続いて私の番です。移動プラネ解説は初夏の緩和ケア学会以来数ヶ月ぶり。いつになく緊張。
・・・なんかボロボロだった気が(汗)。あ、なんか話を飛ばした。声がかたい、この星座、こんなたどり方で正しかったっけ、ポインタ無駄にぱちぱち点灯しちゃ駄目だ・・・
なんとかかんとか終わりました。後で井上さんに「ぼろぼろでした」って言うと、「そんなことなかった。予定していた話ができなくても気にしなくていい」と慰めとアドバイスを。
そんなわけで、午後の緩和ケアの患者さん対象の投影に。今度も最初は井上さんが解説し、次の回を私が担当しました。私が解説している間、井上さんは病棟へ。
実は神大病院にはホームスターがあるのです。すばらしい。病棟ではこれを使うとのことでした。ホームスターを運ぶのは病棟で使うワゴンですが、看護師さんが風船を貼り付けてデコレーションしていきました。
自分の午後の投影はまあまあなんとか。さすがに2回目は慣れてくるものです。
ところが、2回目の投影のときに来られていなかった患者さんが1組、遅れて来られたので、急遽午後の3回目を実施することに。井上さんはまだ戻ってこられていないので私が担当。短縮バージョンで、いきなり満天の空にして。
ところがここでトラブルが。起動しないのです。そういえばその前の回でも日周運動をさせようとしたらリモコンの反応が鈍かった。何度か電源ボタンを押したらなんとか復活しました。日付のリクエストもあったのですが、そんなわけて余裕がありませんでした。すみません。
プラネ鑑賞が終わったあと、患者さんとご家族はスタッフの人たちも混じってしばらくお茶を飲んだりおしゃべりしたりしていました。アロママッサージのコーナーもあり。これだけあたたかく相手をしてもらったら、患者さんたちもどれだけ癒されるでしょう。私もその力になれたのかどうか・・・
この緩和ケアの移動プラネですが、今回から、天文科学館の天文ボランティア(天ボラ)の観望会グループに募集がかかるようになりました。移動プラネ公演は全体で3回予定されていて、緩和ケアサロンはその1回目になります。私は結局、3回全部参加することになっています。少しは解説上達するだろうか。