編集後記


2012年10月06日(土) 宗像~福岡~久留米(1日目) [長年日記]

福岡へ

ふと、思い立って、前から訪問したいと思っていた宗像ユリックスプラネタリウムに行くことにしました。

そうTwitterでつぶやくと、たちまちスタッフとつないでくれる人、現地で落ち合って一緒に行ってくれる人があらわれ、一気に具体化。10月の3連休と決め、1日目に宗像、2日目は福岡市内を観光して、3日目は久留米市にある福岡県青少年科学館を訪問する計画が出来上がりました。

以下、マウスポインタが指の形になる写真はクリックするとフルサイズで表示されます。

門司港~関門海峡

5日夜、仕事を終えて急いで帰宅。あらかじめ準備していた荷物を持って三ノ宮へ。ここから夜行バスで小倉へ向かいました。

途中何度かのトイレ休憩を挟み*1、ほぼ予定通りの6時20分に小倉駅到着。

夜明けの関門海峡

ハーロックがお出迎え(^^)

近くのベンチにはメーテルと哲郎もいたのですが、ベンチなのでいつも人がいて撮影できませんでした。

近くのマクドで朝ごはんにした後、門司港へ。引き返す形になりますが、関門海峡を見たい。

門司港駅は駅の建物が古く、レトロな雰囲気が漂っています。まだこんな駅が残っていたんだ。保存工事に入ったところでした。

そこから海はすぐ。さきほどわたってきた関門橋も対岸の下関も良く見えます。さすが明石海峡より狭い。

と、ふと見ると、海峡を渡る船が!思わず飛び乗りました。

揺れる~。ジェノバラインの比ではありません。一応外海だもんねぇ。

大きな船の後ろを通りながら、すぐに対岸の下関へ。九州に渡ったところなのにいきなり本州に舞い戻っている自分(^^;

この時間だとさすがにまだ市場ぐらいしか開いていません。唐戸市場は大賑わいでしたが、旅が始まったばかりで生物を抱えて歩くわけにいかないので、市場の中を一巡りして船着場へ戻りました。


唐戸市場

*1 バスにはトイレはついていましたが、それでも3度ほどトイレ休憩がありました。

伊能忠敬観測地

小倉に戻ってくると、そろそろ小倉城が開くころです。駅から徒歩で向かいます。商店街を抜けて川べりに出たところで、こんなものを発見しました。

伊能忠敬測量200年記念碑

2001年に伊能忠敬の測量200周年を顕彰して建立されたという記念碑です。

北九州市の都市基準点を兼ねているというのがまた面白いです。

記念碑の四方には測量の様子の説明板がついています。

小倉城

小倉城は関が原の戦いの後に細川忠興が、その後に明石から転封した小笠原氏が城主となった城です。幕末の第二次長州征伐では長州藩によって陥落しています。

天守閣は1837年に焼失、1959年に鉄筋コンクリートで再建。

ここでも伊能忠敬の地図の複製図の展示が!ゼンリンとの共催で「二百年前の地図づくり」という特別展示をやっているとか。小倉城では「測量隊の旅」というテーマで、もう一つの会場のゼンリン地図の資料館では「測量隊の機器」というテーマで展示をやっているとのこと(詳細)。ゼンリンは本社が小倉にあるんですね。

それと知っていればよかったのですが、さすがに地図の資料館の方を回っている時間はなかったので、後ろ髪を引かれながら小倉を後にしました。

天守閣からの眺め。

紫川の川べり。アート関係のイベントをやっていたようです。

宗像へ

宗像へは、Twitterで知り合った人に連れて行ってもらえる約束になっていました。待ち合わせの八幡駅へ向かいます。途中スペースワールドのそばを通りましたが、それらしい施設がわからず。後で、自分が座っていた席と反対側とわかりました。残念。

八幡で合流。車で宗像ユリックスへ。

宗像ユリックスプラネタリウム

宗像ユリックスは駅から少し離れ、車でないと不便なところ。ホールなどのある本館と、広場や、プールなどのスポーツ設備からなる広い施設です。プラネタリウムは本館の2階にあります。


この三角屋根の中がプラネタリウムドーム。いわゆるドームがあるのを目標に来ようとすると戸惑うかも知れません。

開場時間を待って、ドーム内へ。いよいよ投影機とご対面です。

カール・ツァイス社の SKYMASTER ZKP-4。No.611。最新式のプラネタリウムでは珍しい二球式。明石のUPP23/3に比べるとずっとコンパクトで可愛い投影機です。おもちゃみたい。

ドーム内は平面ですが、座席は南向きに配置されています。ドーム径12メートル、席数80でゆったりと座れます。

投影中の番組のうち、大人向けの「星座早見盤をもって出かけよう!」を2回見てきました。投影は生解説でした。すべての座席にあらかじめ星座早見が用意されており、お客さんも実際に触って操作を覚えられるようになっています。語り口も軽妙で、とても楽しい投影でした。なにせ寝なかったもんね(^^)*1 星座早見がテーマなので、最後まで星座解説というのも嬉しかった。

投影終了後、事務所へ招かれました。そして閉館後、ドーム内を見学させていただけることに。

ZKP-4は周囲に柵もなく、手を伸ばせば届く距離にあります。見やすいよう、少し低くしてくれました。「うちは隠すものはなにもない」のお言葉に気を良くして、四方から舐めるように眺め回しました。

恒星球。

惑星投影機。

外見上の基本的な作りはUPP 23/3と似ていて、北天南天のそれぞれの恒星球の間に惑星投影機があります。大きく違うのは恒星球の中。電球から発せられた光は光ファイバーで恒星原板上の恒星の一つ一つに送られます。電球の光が無駄なく星の光となって投影されるという仕組み。恒星数7000個。小さいながら、一つ一つの星が明るく、見やすい。

ツァイス社の銘板。No.611


重力シャッター。地平線下に星が写らないように、レンズの下半分を隠します。恒星球がどの角度になっても、重みで常に下半分を隠す仕組みになっています。

解説者席にも入れていただきました。

液晶モニター3台にキーボードや手動操作卓のシンプルな構成です。投影中の投影機の動きはあらかじめプログラムされています。手動操作ももちろん可能で、プログラムより優先されます。基本はプログラムで進行しつつ、必要に応じて臨機に手動による操作を入れられます。手動操作もシンプルで、緯度変化、年周運動、日周運動の正転、逆転(^^)など、触らせてもらいました*2。ちょっとためらっていると、「壊れないから」と言われました(^^)。聞けばボランティアもプラネ解説をやったりしているとか。

ロビーには先代の投影機が展示してあります。

こうして、今回の旅行の最大の目的は1日目に達成。思った以上に楽しくて有意義な体験になりました。スタッフの方にも、同行してくれた人にもずいぶんお世話になりました。ありがとうございました。

*1 ここまで来て寝たらもったいない^^;

*2 太陽を西から東って、一度やってみたかったんだ(^^)


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