明石市立天文科学館は、神戸西在宅ケアネットワークおよび神戸大学附属病院の緩和ケアチームと共同で、緩和ケアを必要とする患者・家族を対象に、移動式プラネタリウムを活用した緩和ケアサロンを開いています。 詳しくは→移動式プラネタリウムを活用したがん患者・家族への緩和ケアサロンの効果(第2回星なかまの集い発表要旨*1)
6月22日、23日に神戸・ポートアイランドで開催された、第17回日本緩和医療学会学術大会で、その取り組みが紹介され、今日、23日には実際に移動プラネタリウム体験が行われました。
私も移動プラネタリウム体験のボランティアスタッフとして参加しました。
日本緩和医療学会は会員数約1万人。今回の学術大会にも1日に6000~8000人ぐらい参加されたそうです。会場は神戸国際展示場とポートピアホテル。移動プラネタリウムは展示場3号館に設置されました。
プラネタリウム体験コーナー全景。奥にドームが見えます。
受付の後ろには、これまでの活動のパネル展示。緩和ケアサロンだけではなく、東日本大震災被災地での移動プラネ投影の紹介もありました。
この展示場3号館、一部はパネル展示の会場ですが、残りはグルメコーナーになっていて、岡山B級グルメや讃岐うどんのブースが並んでいます。なぜに岡山?
プラネタリウム体験ゾーンは、グルメコーナーとパネル展示コーナーの間に場所を割り当てられていました。
広大なグルメコーナー。
隣は笠岡ラーメンのブースです。
エアドームの吸気口はラーメンブース側になりましたので、スープの香りを吸い込み、ドーム内にはいい匂いが漂うことに。これもアロマプラネタリウム?(違)
反対側はパネル展示コーナー。ここだけでなく場内3箇所のかなり大きい部屋が使用されています。他に口頭発表や講演、フォーラムなどの会場が14。学会の規模の相場を知りませんが、何十年か前に一度だけ行ったことのある日本地理学会はこの何分の一だったかと。
今回の投影では、チケット配布や受付、会場案内は学会のスタッフが担当し、ドーム、投影機の設営、ドーム内外の誘導などは、星の友の会の有志が主に担当しました。 投影は各20分8回。一番最初と最後の投影は天文科学館のスタッフが解説を行い、残りはふくださんと私が交代で担当しました。
実は私、プラネ解説は、何年か前に三田で行なって以来久しぶりです。最初の解説はあっという間に喉がカラカラになりました。声もかなり震えていたような気が。
お客さんの反応がとてもよかったので救われました。
それなりにハプニングもあって、ふくださんが担当した最初の回、ポインタが点灯しないトラブル発生! 用意した小道具の中に、惑星のスライドを投影できる手持ちの投影機があったので、ふくださん、土星を投影して、土星の輪をポインタがわりに使ってその回の投影をしのぎました。
伝説を作りましたな>ふくださん
終了後に外に出てポインタを調べると、電池ボックスから電池が外れていたのが原因と判明。電池をはめ直し、外れないようにテープでぐるぐる巻きにして解決。
B級グルメは搗きたてのお餅を供しているブースもあって、投影の最中にも、ときおりぺったんぺったんとお餅を搗く音が響いてきます。ドーム内の誘導担当者によれば、おかげで気が散って仕方がなかったらしい(^^)
そんなこんながありながらも概ねスムーズに進行し、毎回お客さんの反応、評判もよく。自分としては反省点も多々ありながら、私達も楽しく進められたと思います。病院に設置したプラネタリウムの運営の協力を求められる方もおり、医療と天文の協働も少しずつ広まっているんだなと感じました。
おまけ。グルメコーナーでかきおこに遭遇。この季節に?
やっぱり本場へ食べに行きたいと思いました。
おまけその2。名札
おまけその3。天文科学館の新ポロシャツ
天文科学館のプラネタリウムは8月に稼働日数日本一になります。
*1 発表者の宇野さんがこの取り組みを中心になって進められています