第2回を迎えた「星なかまの集い~天文楽サミット~」、開催してきました。
1月28日と29日の2日間。1日目は姫路駅前のビジネスホテル。2日目は野里の花の北市民広場。1日目と2日目でずいぶん会場が離れてしまいました。本当はお城の前にある「イーグレひめじ」にしたかったのですが、1年前の時点ですでにふさがっていました。
参加者の実数は、1日目73人、二日目93人*1。二回目だし、西はりまのような人気施設での開催でもない、ということで、こんなものだろうと思います。
*1 私の発言なのでほぼ公式値ですが、ドタキャンや飛び入りもあったので2,3名程度の誤差はあるかも知れません。
姫路駅前の街角観望会でスタートです。集まった望遠鏡は、参加者から募ったスタッフの持ち込みによるもの。一応全部記載すると、
双眼反射望遠鏡なんてとんでもないものが登場したのですが、有名な「双望会(そうぼうえ)」で譲り受けたものとのこと(via STAR☆BURST)。50センチドブソニアンは岡山の後楽園観望会でも見かけたもの。岡山天体物理観測所の備品でしたっけ。
対象天体は月、木星、金星。天体ごとに6台の望遠鏡を2台ずつ割り当てます。もともと人通りの多い場所。
肝心のお天気ですが、昼はほぼ曇り。決行とは決めたものの、星を見ることは無理かもしれないと考えていました。ところが準備中に青空が覗き出し、開始頃にほとんど雲がない状態に。
結局、200名以上の来場者がありました。もともと人通りの多い場所ではあります。「毎月やっているのか」と期待するような声もありました。駅前広場が完成したら、定期的に観望会やってもいいかもしれない。*1
実は街角観望会、気軽に「やる」と決めたものの、場所の選定でつまづきかけていました。姫路の街づくりに深く関わっているある人に天文科学館の井上さんが相談したところ、この方の主宰するNPOがちょうど姫路駅周辺整備を市民参画で行う事業に携わっていて、観望会会場となったこの空き地で人が集まる場づくりの社会実験をやっているとのこと。観望会も実験の一環として開催させていただけることになりました。この方も星好きで、私も長らくお付き合いがあります。「人と人とがつながって」みたいなことをお題目として唱えるのは私は好まないのですが、いろいろなところで人はつながっているものです。
*1 誰がやるんだという声が上がりそうですが・・・
ここからが本当の本番。「星なかまの集い」は「呑み」からはじまります。過去に西脇で開催された「天文アマチュアの集い」のスタイルを踏襲しています。
ただ前回は、懇親会に入る前に講演会がありました。今回は、会場の都合や観望会を開催することにしたなどの事情で、独立で講演会を設けず、アストロノミーパブとして懇親会の中に組み込みました。
講師は神戸大学名誉教授の向井正さん。テーマは「惑星X」。太陽系外縁天体の軌道分布やダイナミックな惑星移動の話、軌道長半径がどうしたの離心率がどうしたのと、難しい話だったかもしれませんが、以前天文計算プログラム作りをやった私には特に興味深い話が続きました。
ただ、アストロノミーパブを入れてしまったために、参加者同士の歓談・交流の機会がかえって少なくなってしまったかも知れません。立食ではなく席に座ってとなりましたし。これは今後の反省点です。