編集後記


2010年05月08日(土) [長年日記]

明石市立天文科学館のボランティア研修

明石市立天文科学館はいよいよ5月29日にリニューアルオープンになります。

展示が新しくなったのにあわせ、今年度から展示解説などを行うボランティアを募集しています。

このボランティアは、大きく「展示解説グループ」「キッズコーナー・星優グループ」「天体観望会グループ」に分かれています。「キッズコーナー・星優グループ」の「星優」というのは聞きなれないかもしれません。天文科学館では、プラネ番組中に星座物語を必ず入れているのですが、この星座物語の声の出演を担当する声優(星優)を広く市民から募っています(声優(星優)登録制度)。ただ、この制度、年度ごとの登録なのですが、年間の番組数が限られているので、登録者のうち実際に出演できる人はそう多くありません。そこで、新設されるキッズコーナーで、絵本の読み聞かせなど、子どもたちのお世話をする役目も担うことにした、ということです。

そしてもうひとつの「天体観望会グループ」、これまで星の友の会のメンバーが手伝ってきた、館の天体観望会や16階観測室公開を担うグループです。詳しくは天文科学館のWebを参照。

私も天体観望会グループに登録申請しました。正直に言えば、私自身は自分が「ボランティア」と呼ばれることに懐疑や抵抗がないでもありませんが*1、私も夜の観望会を手伝ってきた一人で、また16階担当の一人でもある、という経緯があります。

Webにあるように、ボランティアは事前に研修を受けて正式登録されることになっています。その基礎研修が8日にあり、受講してきました。

午前中は座学で天文科学館の概要、ボランティア制度と主旨。午後は新展示をまわって、それぞれの展示物について学芸員から説明を受けました。

おかげで、一足早く新展示をみることが出来ました。

新展示では、これまで弱かった宇宙開発関係の展示が新設されています。また、震災前には存在した特別展示室が復活しました。星の友の会では要望の強かった十球儀も「太陽系儀」として復活。

ちなみにこの写真は、朝日新聞の記事に載った銀河系儀。アンダー気味にして撮影するといい感じに写ります。CGではありません。模型です。

銀河系の真ん中を真一文字に走る光条は、ブラック星博士が銀河系に異次元断層を起こした・・・のではなくて、ここで銀河が二つに割れて断面が見える仕掛け。断面には太陽系の位置が描かれています。

他にもいろいろありますが(宇宙開発関係の展示で使用されている模型も、その道で名の通った方の作で、天文科学館にしかないこだわりの作品もいくつか)、それらはリニューアルオープン後のお楽しみと言うことで。

ボランティアは、星の友の会に入会することになっています。ボランティア制度を運営するにあたって、ボランティア同士の横のコミュニケーションを促進することが重要であり、その観点から、ボランティアも、星の友の会の中で運営していくのがよいという事になったそうです。以前から、星の友の会の会員は館の行事のお手伝いをしてきた経緯があり(最も典型的なのが観望会や16階公開)、ボランティア制度を受け入れるのは自然な流れでしょう。実際、ボランティア登録した人には、以前からの星の友の会の会員も何人もいます。

*1 「ボランティア活動」に勤しんでいる人たちの中には、なぜかこういうのを「食わず嫌い」とみなす人もいるのですが、私の場合、過去、ある市民団体に関わったり、熱心な人の会社に勤めた経験からですので・・・・


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