大阪市立科学館へ。ようやく、「HAYABUSA -BACK TO EARTH-」を見ました。本当は春に見に行くつもりだったのが、ちょうど体調を崩してしまい、時期を逃していました。
宇宙科学技術連合講演会、通称「宇科連」のために京都に来られているてらきんさんが、見に行かれるとのことだったので、私も行く事にしました。
まず「めざせ!1000万人」関係で、お世話になっている学芸員お二人に挨拶。それからてらきんさんと共にドームへ。
期待以上でした。「HAYABUSA」はナレーションこそ篠田三郎さんが勤めていますが、出演者はなし。人が出ません。なのにこれほど感情移入できるなんて。とどめのラストにはホロっときてしまい・・・わかってんだけどねぇ。
てらきんさんも当時のことを思い出されたみたいで・・・当時現場におられたので胸に迫るものもあったことでしょう。
あ、考えてみればプロジェクトの関係者と一緒に鑑賞したってすごいことだ。
こういう作品は、案外、実際に現場にいた関係者が見ると「そこ、違う」的なアラが見えてきたりするいように思います。しかし、てらきんさんは、事実に忠実に基づいて描かれていると評価されていました。たとえば演出で表示される電波波形は宇宙研の運用管制室でみえているデシベルメーターと、色も形もまったく同じとのこと。事実に忠実だからこそこれだけ感動できるのだろうと。
映像も素晴らしいのですが、たとえばスイングバイの精密な軌道制御を表現するための演出など、普通なら専門的な知識がなければ見逃してしまいそうなことをきちんと訴える演出も各所に盛り込まれていました。
この後はプラネを鑑賞。番組は「探査機”かぐや”が見た月世界」。「かぐや」によって明らかにされた月の姿の紹介です。そういえば「かぐや」もすでに月に還り・・・
大阪市立科学館を後にし、天体観望会参加のために明石へ。
ところが市立科学館を出ようとすると、土砂降りの雨。いつもなら梅田まで歩くところを、京阪渡辺橋駅に駆け込み、地下を肥後橋まで移動、ひと駅だけだけど地下鉄で西梅田駅へ。そのまま屋外へ出ることなく明石へ。
今日の天体観望会は、前半が、元国立天文台台長の海部宜男先生の講演でした。
テーマは「望遠鏡400年が開いた宇宙像」。ガリレオによる新発見からはじまり、望遠鏡を使った観測で宇宙の姿が明らかになっていったこと、さらに現在の大きなテーマである、系外惑星捜索と地球外生命探査へと話が進みました。
後半の観望会はというと、雨は上がったものの、雲に覆われており、結局観測室見学のみになりました。
特別講演会の後、ふくださんと一緒に、姫路で宿泊される海部先生をお送りしました。
姫路では、森本おじさんと合流。さらに天文科学館の片づけを終えた井上さんも駆けつけ、おじさん・海部先生の師弟飲みに同席しました。
二人の昔話、出会い、6メートル鏡から野辺山45メートルに至る話、面白い話が一杯でした。おじさんは相変わらずのはじけっぷりで・・・