編集後記


2009年09月06日(日) [長年日記]

JAXAタウンミーティング in 倉敷

日本の宇宙航空開発について、JAXAの専門家と市民が直接意見を交換するJAXAタウンミーティングが倉敷で開催されたので参加してきました。

登壇者はJAXA研究開発本部宇宙技術統括の中村安雄氏、JAXA宇宙科学研究本部教授の阪本成一氏、司会はJAXA広報の舘和夫氏。

まず、舘氏からJAXAの事業の概要についての説明がありました。JAXAの予算(21年度1,925億円)は倉敷市の予算より少し少ないとのこと。でも逆に市レベルの地方自治体に匹敵する予算があるとも言えるわけで・・・EUの半分だとか、そちらの方が説得力があるような気がします。

続いて第一部として中村氏による「人工衛星と私たちの暮らし」の話題提供と討論。休憩をはさんで第二部阪本氏による「ガリレオから400年、日本の宇宙科学のいまとこれから」。阪本氏の話は明石で聞いた内容と同じかもしれません。

詳しい開催報告はいずれJAXAから出ると思いますが(でもWebを見るとちょっとペースが遅いかも)、第一部、第二部の討論の中でちょっと印象に残った部分だけ抜き出します。

  • 広報の課題。JAXAの認知度は実はかなり低い。
  • たとえば日本人宇宙飛行士の活躍のような人気のある話題でも、同じときに大きな事件(某アイドルの薬物事件のような)があると後回しにされる、そういうところはJAXAの努力だけでは限界がある。
  • 実はネットの力は大きいと認識。それでたとえばYouTubeにJAXAチャンネルを開設したりしている。
  • でも一番大きな広報は、プロジェクトが成功すること。
  • 惑星探査は、日本が米国を猛追している状況(現在も)。得意分野に絞り込んでもっと力をつける必要がある。
  • 研究者も社会に対してもっと発言しなくてはいけない。
  • 宇宙は国際協力がなじみやすい分野。

・・・都合よく解釈している部分、誰の発言か自分の解釈か曖昧な部分があるので、お含みおきください。


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