満天の星の人たちとの間で急きょ決まった大阪市立科学館見学のため、大阪へ向かいました。
昨夜の嵐のような天気の名残で、まだ風と雨がありましたが、遅れることなく到着。
大阪駅からドーチカの南端で地上に出てさらに南下。渡辺橋にさしかかると、この天気にも関わらず長蛇の列が。
この列、前に来た時もとても気になっていましたが、後で聞いた話では堂島ロールを買う人の行列とのこと。ほぉお。
前に来た時と大きく変わったのは、京阪中之島線の開通です。乗ることは当面なさそうですが、気にはなります。
地上の天気が天気だから、コンコースを歩いていけばよかったのか。
科学館では、オムニマックス→プラネタリウム→展示場と見学。
オムニマックスはたぶん10年以上ぶり。「シーモンスター」でした。恐竜時代末期の海の生物の暮らしを、一頭の海竜の一生を通して描きます。生物はCGで非常によく表現されています。当然現在の研究の成果が生かされているのでしょう。視覚の影響は絶大なので、イメージが固定される懸念はありますが。
いったんドームを出て、次のプラネ上映の列に並びなおし。プラネタリウムのテーマは「星のかたち」。なぜか眠くなります(苦笑)。でもここで、新しいことが。最新の研究成果では、レグルスはかなり扁平な形をしているとのこと。
・・・・最新でもありません。後で調べたら、2005年に発表されています。
最初、レモンを立てたような図を見せられて、「え? 極方向に膨らんでるの?」と思ってしまったのですが、自転軸はこの図では横になってるんですね。図はあくまで天の北極を上にしているのですが、レグルスの自転軸は天の北極からほぼ横倒しになっているようです。
展示場での目当ては、天文学の稀覯本です。ガリレオ「天文対話」初版(1632年)、「アルマゲスト概要」初版(1496年)、ラランド「天文学」初版(1764年)など。ラランド「天文学」は日本にも持ち込まれ、「寛政の改暦」(1798年)の基礎になりました。
「アルマゲスト」は15世紀末ですが、その他の書籍は日本では江戸時代。だいたい、ガリレオが望遠鏡で初めて天体を観測したとされる1609年も徳川幕府成立の直後になります*1。意外と最近のような気もします。
来月からは「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」の上映が始まります。また行かなくちゃ。
*1 誰ですか戦国時代なんて言っている人は。
市立科学館行きの目的の二番目は、満天の人の一人から、初期型ホームスターを買うことでした。これで私もプラネ持ちです。
急ぎ、明石へ戻ります。予定していた電車に乗り損ねてしまったので、かなりぎりぎりに到着。朝の荒れた天気がうそのように晴れ間が広がりました。
ふくちんさんが簡単に説明されているように、天体観望会は、まずプラネタリウムで今回のテーマ天体や今夜の星空の説明が40分程度あり、それから館の40センチ望遠鏡で順にテーマ天体を観望、という流れです。40センチ望遠鏡の待ち時間の間は、館の4階にある「日時計広場」に設置した小型望遠鏡(といっても最大口径が25センチドブソニアン)でいろいろな天体を見てもらうという段取りになっています。そして、星の友の会のメンバーは、この日時計広場の望遠鏡を受け持つことになっています。
しかし、今回はいつもとは流れが少し変わりました。予報によれば、19時すぎ、明石から見やすい位置を国際宇宙ステーション(ISS)が通過するとのこと。そこでプラネタリウムでの解説は早めに切り上げ、日時計広場と玄関前の二グループに分かれてのISSの観望へと進みました。
まつことしばし、「あれちゃう?」南南西の低い位置に、かすかに光点が現れます。徐々に高度と光度を増してきます。「明るい」「速い」という歓声が上がる中、金星をしのぐぐらいの明るさになったISSが南から南東の中ぐらいの高さを東へ移動していきます。
やがて東の空で地球の陰に隠れて見えなくなると、万雷の拍手が響きました。スタンディングオべーション、いや最初から皆さん立ってるんですけど。
その後は、土星、M42などを見てもらい、盛況のうちに終わりました。
M42はドブソニアンでは冬の間の定番にしてしまいました。以前の望遠鏡では、明石の空ではかろうじてトラぺジウムが確認できる程度でしたが、ドブソニアンでは一応翼を広げた形がわかります。都会地であれだけ見えたら悪くないです。
ホームスター如何でしょうか。<br>私も科学館でプラネ見た後から本日まで星空づいており<br>寝る時にタイマーで星空投影しながら寝ております。<br><br>欠点が一つ..メガネはずすとぼやけて見えん!<br>メガネかけるとそのままじゃ寝れん!!<br>て、別にホームスターの欠点ではなく<br>私の身体の欠点です(笑)
ホームスター、いいですね。<br>で、私も近視なので、寝るときの投影は、眼鏡をはずすと見えません。<br>そもそも、寝ようと思って目を閉じると見えません(笑)