なぜって、これを口にする人って、きまって上から目線だもの。
でも、この人が口にすると*1、この言葉も生きてきます。
サイエンスカフェ岡山最終回「夢で食えるか 科学で食えるか」のゲスト講師、植松努さん(株式会社植松電機専務)。
同社のwebサイトによれば、会社の本業は「車載搭載型低電圧電磁石システムの設計・製作・販売」ということになっていますが、今ではCAMUIロケットを中心とした民間宇宙開発の担い手として知られています。
でも、今回は、ロケットの技術の話ではありません。
植松さんが宇宙開発に乗り出したのは、「どーせ無理」「自分なんて・・・」という言葉をなくしたいから、ということでした*2。若い人から子供たちの間に広がる無力感、何にも興味を持てない風潮は、「自分なんて、どーせ無理」と、大人があきらめ方を教えてしまったのではないか。
そこから熱い言葉が続きます。参加者はほとんどが大人ですが、子供より長く生きてきた分、それぞれに挫折も経験し、夢をあきらめたり、迷いもしたり、そんな参加者一人一人が、改めて勇気をもらったサイエンスカフェ*3でした。
この人のブログは、必ずしも支持できることばかりではないものの、今日のこの内容はすばらしかった。