編集後記


2008年11月08日(土) [長年日記]

セミナー「宇宙開発の最前線」

ちょうど昨日まで、淡路で宇宙科学技術連合講演会があり、そのオプショナルステージということで、てらきんさんこと寺薗淳也さんをコーディネータに一般向けセミナーが午後から天文科学館で開かれました

講師はJAXAの吉川真さん、宇宙コーディネータの大貫美鈴さん、秋田大から和歌山大に移られた秋山演亮さん。順番に出てこられて、てらきんさんとクロストークを展開する形で進行しました。

一人目の吉川さんは、「はやぶさ」と、「はやぶさ」によるイトカワ観測の成果について。

冒頭、「はやぶさ」がイトカワに接近したところを描いたイラスト。接近前と接近後ではイトカワが差し替えられています。探査によって小惑星の常識が塗り替えられたことを示す象徴的なイラストです。

てらきんさんと吉川さん
左がてらきんさん、右が吉川さん。てらきんさんが持っているイトカワ模型は、職人さんが手作業で作成されたもの。天文科学館などいくつかの場所で展示されているものと同型です。一方、吉川さんが持たれているのは、「はやぶさ」のデジタルデータからおこして作成したもので、形としてはこちらの方が正確です。もっとも、質感は、職人さん作の方が近いとのこと。

イトカワ模型
1/2000のイトカワ。職人さんが作られた方

イトカワ模型
1/2000のイトカワ。デジタルデータをもとに作った方。よく見ると、等高線が刻まれています。

二人目は大貫美鈴さん。民間宇宙旅行業界で活躍されている方です。民間宇宙旅行の現状とこれからについてお話しされました。

この分野、海外、とりわけアメリカでは動きが活発です。軌道滞在型の宇宙ホテルもすでに試験機が地球軌道上を回っています(星の情報.jpで紹介したことがあったかも)。しかもその技術は、実はすでにNASAが開発してお蔵入りになっていたを買い取ったもので、つまり「大丈夫」というものだとか。

日本でも北海道にスペースポートを作る計画があるとか。

しかし、まぁだ、手が届くところまでは・・・秋山さんが後で言われたように「なら、自分の手で行ってやる」・・・・・まずはロケット作るところから?(^^;;


サブオービタル型の宇宙機の一つ。次はVistaですか?(汗;;

三人目は、その秋山演亮さん。和歌山に移られていたというのを今になって知りました。

和歌山でも能代みたいなことをやろうとされているみたい。加太に、関空の埋め立て用の土砂を採取した土地が残っており、ここを、能代のように使える場所にすることを考えられているようです。また、さらに民間宇宙港も。和歌山のメリットは、関空も近いし、とにかく能代に比べて交通の便が良いこと。友ヶ島も近いし(笑,関係ないって^^;;)

最初に言われていたのが、誰かがやってくれるのを待つのではなく、ならば自分の手でやろう、そういう学生を増やしたいということでした。

ネット関係も、サービスでも何でも「無ければ自分が作る」という気概がここまでの発展を支えてきたと思っているのですが、最近は、ただ人に与えられるものを使うことしか考えていない「お客さん」が増えたと思うことが多く、共感できました。


終了して、参加者の質問に答えるてらきんさん、秋山さん、大貫さん。

とにかく、濃ゆいセミナーでした。

「インド料理を食べに行きませんか会」

天文科学館を出た後、垂水へ。

JR垂水駅から、バスで星稜高校前まで行き、西明石天文同好会(WBS)の面々とインド料理店「クンダン」で合流しました。車だと第二神明高丸ICそばといった方がわかりやすい場所です。

メンバーのYさんのご家族が最近はじめられたお店です。WBSの面々は、八塔寺以外ではまず顔を合わせることがないので、たまには、ということで、その人と企画しました*1。もっとも、現地でのお店との連絡や、当日の仕切りはYさんに任せっきりにしてしまいました。すみません。

家族で来られた人もいて、思ったよりおおぜい集まりました。

食べたのは、ひと通りのものがついてくるセットメニューで、ナン、タンドリーチキン、サモサ、シシカバブ、カレーは選べるのでマトンカレーを。おいしくいただきました。

久しぶりの人もいたし、話もはずんで、楽しく過ごしました。

そういえば会社の近くに(なぜかあんなところに)ネパール料理店があるなぁ。また行ってみよう。

*1 ちなみに私は滅多にこの手の企画を立てません。苦手なので。


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