編集後記


2008年08月24日(日) [長年日記]

岩崎一彰講演会

岩崎一彰氏は日本天文学会100周年記念切手の絵画の大部分を描かれた人です。

宇宙細密画の第一人者で、カール・セーガンの「COSMOS」表紙絵をはじめ、昔から図鑑や雑誌など様々なところに、岩崎氏の絵があります。本当にその場に行ってその風景を見ているような、緻密でリアル(?)な絵です。

天文科学館で岩崎氏の特別展が開催されていますが、今日は氏の講演会がありました。以下、メモから。

  • 亡くなられたお父さんの老眼鏡で望遠鏡を作られたのが星との関わりのはじめ。ただし、最初から星に興味があったわけではなく、はじめは地上の風景を見ていた。ある時月明かりが明るいのに気がつき、望遠鏡でみてみたらクレーターが見えた。
  • 月をもっとよく見るために大きな望遠鏡を作ろうと、夏休みに工事現場で働いてお金を作り、そのお金で材料を購入、反射望遠鏡を制作、この望遠鏡で木星を観察して学校の自由研究として発表したらかなりいい評価をもらえた
  • 氏が生まれるより前に、なんと、自宅の裏の畑に隕石が落ちた(滋賀県の田根隕石)。その後に生まれた氏がたどった道を考えると・・・・
  • 絵はポスターカラーで描いている。画材は厚いケント紙。それに黒を一面に塗り、その上に描く。細部を細かく描くので製作には時間がかかる。
  • 宇宙船などを書き込むと、やがて時代と共に古くなってしまうので好まない。
  • もともとは声楽家になりたかった。今、宇宙美術館で時々披露する。(と言うことで、最後に一曲披露されました。たしかにうまいです)

写真は、日本天文学会創立100周年記念切手(シート入り)。岩崎さんのサイン入り

切手シート表   切手シート中

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