「地球に衝突する心配はないんですか?」という質問がすぐに出てきそうですね。「火星観測週間」の掲示板でも、火星が地球に衝突したりしないのかという質問が出ていたみたいです。天体の接近という現象が、ある日突然ふらふらっと寄ってくるイメージがあるんでしょうか。
実際には、地球も火星も、そして「ふくはら」も、決まり切った軌道をぐるぐると巡っています。その軌道の間は一番近いところで数千万キロも開いています。「最接近」というのは、どちらかといえば「すれ違う」、正確には、「地球が追い越す」、ということなんですよね。
もちろん、天文学的に厳密に言えば、どの天体の軌道も、他の天体の引力を受けて少しずつ変化しています。中には他の天体の引力の影響で、大きく軌道が変化してしまうものもないとは言えません。非常に長い時間の中では、「カオス」なんてのも考慮に入れないといけないそうです。ですが、いま「最接近」と聞いて「衝突しないのか」と思ったなら、「最接近とは追い越すこと」と考えてもらえばいいでしょうね*1。
*1 天体によっては、逆に地球が追い越される場合もあるので念のため。
「のぞみ」への激励メッセージ、まだ書いてないのです。なかなかよい言葉が思いつかない。