編集後記


2003年02月02日(日) [長年日記]

STS-107 Mission Status Report(Spaceflight Now)

8:59 a.m. ESTあたりまでは普通。その後事態急転。

Remains thought to be from Columbia crew

"human remains" って言うのか。なんか生々しい。

シャトルは

チャレンジャー以来よくこれまで成功を続けてこられたものです。でも、他のロケットにくらべてそんなに信頼性が高いとは聞いたこともないし、またいつか高い確率で失敗するんじゃないか、と思ってたのですが、まさか現実に2度目の事故が起こってしまうとは。。。かなり激しくショックを受けています。

乗員の方たちは覚悟の上で任務に赴いたでしょうが、無念なことでしょう。心から哀悼の意を表します。

そういや、以前にみつけた「あちらのミッション成功率の高さはうらやましい」なんていってた人は大ショックなんじゃないか。有人飛行はアメリカのシャトルに頼っていれば充分なんて思ってた人も*1

当面、人類がすぐに利用可能な有人宇宙飛行システムは、ロシアのソユーズだけになります*2。日本を含め何ヶ国も参加している国際宇宙ステーション(ISS)は、文字どおり梯子を外された状態になるでしょう*3。こうなると、ISSに参加しながら、こと有人飛行に関してはアメリカとロシアに頼りっきりの欧州や日本は何やってるんだという感が。

*1 そんな人がいるとすれば。

*2 今年中には中国が有人飛行に挑戦すると見られていますが

*3 現在の要員の帰還はソユーズで可能です。

実験に参加した生徒たち

も相当ショックでしょう。

でも、とても厳しいけど、このショックはいい経験になるでしょう。いい経験となるよう大人達が導いてやらないと。

「子供達にこんな思いをさせるのはかわいそうだから、次またこういう機会があっても、もう参加させるのはやめましょう」なんて言いだす「心ある大人」が出てきそうで嫌だな。でもそうやって悲劇を隠す姿勢が、死の意味や人の悲しみに鈍感な人間を作りだすと思います。

STS-107ミッションステータスレポート

NASDAが日本語のを作ってたんだった。


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