まあ、地上に比べて人工衛星上の時計が遅れるのは当り前というか実証済だったと思うのですが、やはり何を検証するのでしょうね。同じことを精度を高めて行うとか? ということで、JPLのニュースリリースです。誰か読んでくれると。。。
「猪名川天文台」が多いのは、同天文台のことが雑誌に載ったからでしょうね。「fluxbox」がいきなり多いのはなぜだろう。雑誌に載ったのか?(笑)
fluxboxはKondaraだと最初から入っています。シンプルさがよいです。RedHatは。。。
相対性理論と時間ということで、ふと「力学時の定義はなんだっけ」と思ったのでなんとなく検索してみました。そしたら、何か所かで次のようなJavaScriptのソースを見付けました。世界時と力学時のずれ(ΔT)を求めるんだそうで、ユリウス通日をいれるとΔTが返るのですが、この値って式で求まるものなのだろうか。
function GetDeltaT(jd) { var t; t=(jd-2451545)/36525; t=0.0007523*(1+t); return t; }
ちなむと、ΔTは、
ΔT = TAI - UTC + 32s.184
[「天体の軌道計算」(中野主一著、誠文堂新光社、1992年発行)より引用]
で、TAI(国際原子時) - UTC(協定世界時)の値は、要するに1958年1月1日0時0分0秒からの閏秒の積算秒数になるはずなんですよね。閏秒がいつ入るかは予測困難なので、単純に式で求められるものではないと思うのです。
近似式としてならいいかというと、近似でよければ、力学時と協定世界時の差も気にしなくていいんじゃないかなと言う気もします。1分ちょっとしか違いませんから。
ああ、定義を調べてたのがどっかいっちゃったな。。。。
結局、本を見る方が早かった。
んとですね、「天体の位置計算 増補版」(長沢工著、地人書館)によると、「地球力学時」と「太陽系力学時」があります。相対性理論で考えれば場所や運動により時の流れが変わるので、たとえば地球から恒星を観測するには地球上での時の流れに基づく時刻系を、太陽系天体の運動を扱うときには太陽系重心における時の流れに基づく時刻系を採用すべき、ということだそうです。前者が「地球力学時」、後者が「太陽系力学時」です。
おおざっぱに言ってしまうと、地球力学時は、地球上においた時計(原子時計でしょう)の時間の流れに基づく、ということのようです。
地球力学時(TDT)は、
(1) 国際原子時TAIで 1977年1月1日0時0分0秒を、地球力学時で1977年1.0003725日とする、(TDT=TAI+32s.184)
(2) この時刻系の単位は、平均海面における1日、つまり86400SI秒とする。
[「天体の位置計算 増補版」p240-241より引用]
太陽系力学時はTDTに対して大きな変動がないように定められているということです。
で、力学時より前には暦表時が使われていたのですが、これは太陽系の天体の運動にもとづいて決めた時刻系で、前出の「天体の軌道計算」によれば力学時と暦表時はほぼ同一とみなせる、とのこと。暦表時を、相対性理論を用いてより厳密に定義したものが力学時、となるみたいです。
なんか難しい話になってきた。。。
あぁ,そうか。<br>一般相対性理論ではなく「特殊相対性理論」の検証なのですね。<br>勘違いしてました。<br>ちなみに力学時 (地球力学時) は地球中心の時刻系云々... でしたっけ?